君待秋ラは透きとおる

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041082829
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

唯一無二の力「匿技」の持ち主たちを集める「日本特別技能振興会」。透明化の匿技を持つも組織に背を向けて生きようとする君待秋ラは、終わりなき戦いに巻き込まれてゆく。ミステリ界の異能が贈るバトル&リドル!

内容説明

時間停止、鉄筋生成、猫化、空間統御―唯一無二の力「匿技」の持ち主たちを集める「日本特別技能振興会」。自他を透明化する匿技を持つも、ある理由から組織に背を向けて生きようとする君待秋ラは、終わりなき戦いに巻き込まれてゆく。その背後には戦後「振興会」発足時からの巨大な闇が横たわっていた。本格ミステリの至宝が挑む、バトル&リドル!!

著者等紹介

詠坂雄二[ヨミサカユウジ]
1979年生まれ。2007年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」に選ばれ、『リロ・グラ・シスタ the little glass sister』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

121
異能に覚醒した「匿技士」と呼ばれる者たちを描いた今作は、匿技に対する科学的アプローチと本格要素を孕むミステリ、更には己の匿技に屈託や孤独を抱える異能者たちの生きざままでをも、見事に結実させた快作。氏曰く、戦う理由が弱くなるこの設定で、如何にバトルの醍醐味を見せられるか、論理性を重視したバトルを展開させられるかに力を注いだそうだが、そこも全て含めて「とにかく面白かった」の一言に尽きる。そして秋ラの成長譚という側面に胸を熱くした後のラストでは、詠坂サーガを強烈にちらつかされ、テンション上がったまま本を閉じた。2021/02/09

buchipanda3

78
「君待秋ラ」とは主人公の名前。人名からして個性的だが内容も著者らしい独特な味を堪能させてくれた。透明化、鉄筋生成、座標交換など特別な能力を持つ匿技士(とくぎし)たちを描いた小説。ジャンルは敢えて言えばミステリ要素のある異能人間ドラマかな。各能力については科学的な見解が付けられ細部の拘りが面白い。特に透明人間の描写をそこまで考えるとは。光速操作の能力も興味深い。丁寧に説明してるなあ。終盤の事件ではある人物の隠された思惑が明かされ匿技士の悲哀を感じた。ただ終わり方は心地良い。最後に著者ファンは思わずニヤリと。2019/07/12

あも

77
君待秋ラ、19歳。ものすごく外連味ある名前よね。ザ・主人公って感じでさ_この世界には"匿技"という物理法則で解明不可能な超能力を持つ者たちがいる。匿技師の所属する国の機関に勧誘された秋ラは秘めた歴史を知り、新たな事件に巻き込まれていく…。どうですか皆さん!このバリッバリのエンタメ(&厨二)感溢れる設定と展開!そして、能力バトルってやっぱええよね!と再認識する映えるアクション。詠坂さんの小難しい感じも厨二設定を良い感じで中和してくれている。高まるぅ~!この胸のワクワクが消化不良なので絶対続き書いてください!2019/11/15

papako

57
結構お気に入りの作者の作品。これは今まで読んできた作品とはちょっと雰囲気が違いました。それでも読んでいくと、ああ詠坂作品だなぁと思わされます。異能の力『匿技』を持つ匿技士。そんな彼らを保護する組織。ある匿技士の死から、組織が襲撃される。果たして敵は?ってそういうことか!透明化、鉄筋生成、時空操作、そんな匿技を科学的に解釈しようと試みるところが新鮮でした。ただの異能バトルじゃないのがいいけど、模擬戦のシーン楽しかった。ラスト、彼女はどうなってるんだろう?続編は読めるのかしら。秋ラと春トにまた会えるかしらね。2022/04/09

オーウェン

55
特殊な能力である匿技の持ち主である匿技士。 それを集めに振興会が目を付けたのは君待秋ラ。 透明化させる能力を持つため、匿技士が仲間に引き入れようとする。 各種の能力を持つ者が集まるので、自然とバトルものになるのは当然。 その匿技士の1人が死亡するが、なぜか遺体を巡ってのバトルが。 なぜ遺体を焼こうとするのか。 またその裏に隠された事実。 姉と弟の関係も伏線であり、続編も出来そうな話ではあるが。2023/07/12

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