出版社内容情報
東京の下町育ちの弘は、友人たちと自由な子ども時代を謳歌していた。だが遠くにあったはずの戦争は、徐々に不穏な影を落としはじめる――「少国民」と呼ばれた子どもたちが見たリアルを描く、著者の自伝的物語。
内容説明
東京本郷で生まれ育った弘は、悪ガキ仲間たちとともに、伸び伸びと子ども時代を謳歌していた。だが戦況の悪化は日常を変えていく。巧妙につきまとう特高警察、姿を消した外国人の友人、代用品になったお菓子―。芸術を愛し、自由の尊さを説く先生は学校から去り、替わりにやってきたのは軍国主義の先生たちだった。軍隊式のしごきに耐え、疎開先ですきっ腹を抱えても、弘たちは未来を見ていた。だが、1945年3月、中学受験のために東京に戻った彼らを待ち受けていたのは、想像を絶する大規模な空襲だった。『ウルトラQ』『ウルトラマン』『泣いてたまるか』の監督が自らの戦争体験をもとに、「少国民」と呼ばれた子どもたちの姿を鮮烈に描きだす、自伝的小説。
著者等紹介
飯島敏宏[イイジマトシヒロ]
1932年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、KRT(現在のTBS)に入社、演出部そして映画部に所属し、『泣いてたまるか』を監督する。66年、円谷英二率いる円谷特技プロダクションに、映画部所属の監督として携わる。作品に『ウルトラQ』などのウルトラシリーズ、『怪奇大作戦』など。70年、木下恵介プロダクションに出向し、『金曜日の妻たちへ』などを演出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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