出版社内容情報
僕達は、現実と異界の狭間を歩いてる――異能を持った凸凹コンビの謎解き!
内容説明
「怪異が潜むのは、『日常』と『日常』の隙間にある『非日常』だよ」―怪異収集家の准教授・高槻と、嘘を聞き分ける耳を持つ大学生・尚哉の下に、小学校で噂のコックリさんの調査依頼が。「あなたは誰?」という質問の答えは、かつてそのクラスにいた児童の名で―。ほか、尚哉の耳に異変が起こる中、有名女優から幽霊相談が持ち込まれて…!?高槻の謎めいた過去も語られ、ますます目が離せない、大人気民俗学ミステリ第2弾!
著者等紹介
澤村御影[サワムラミカゲ]
神奈川県横浜市出身。2016年に第2回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”を受賞した『憧れの作家は人間じゃありませんでした』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
213
2019年5月角川文庫刊。書下ろし。学校には何かがいる、スタジオの幽霊、奇跡の子供、の3つの連作短編。魅力的な登場人物設定と興味深いストーリー構築で進むのが面白い。主人公二人のコンビネーションが楽しい。2019/09/21
ちょろこ
148
シリーズ第二弾、の一冊。うわ…読み友さんたちのお言葉通り本当にさらにハマった。うん、今回は怪異よりも高槻准教授の魅力にハマったのが大きい。あの 尚哉を心配して見舞うシーンがたまらなかった。わけもなくドキドキしたのはもちろん、心まで見舞ってもらった尚哉にうらやましさと共に自分まで涙ホロリ。そして高槻准教授の過去にまた一歩…こういう過去があるからこそ人の心に寄り添えるんだろうな。尚哉の孤独、自分の役割に悩む心にもその都度せつなさを感じ前巻よりもグッと心揺さぶられた。次巻もますます楽しみになってきた。2020/08/06
nobby
145
「ー大丈夫だよ。僕は絶対に、君を一人になんてしない」言われてみたいかは別にして、思わず吐息を漏らす…これは何ともズルいシリーズ第2弾!取り上げる怪異が、コックリさんにホラー映画撮影中に現れる“貞子”みたいな幽霊、『まな様』と崇まれる少女に匂わされる新興宗教となれば間違いなく引き込まれる!ただ、その正体とか真相は正直あんまりたいしたことない(笑)それでいながら、死者に天狗にとチラつかされる度に近付く二人が微笑ましくも「BLかよっ!?」と突っ込む次第…飄々とした愛されキャラ高槻の優しさ故の猪突猛進が心地よい♬2021/11/28
mariya926
142
ドラマ化だったので人気だったのですね~。今回はコックリさん、霊感女優、奇跡の少女でした。実際にタネを知ってしまうと「なんだ~」って感じですが、分からないと怖いものなんですね。幽霊とかを見たがっているのに、実際には人災(?)ばかりなのは可哀想ですが。特に日本では簡単に神様ができてしまうのが納得でした。しかも廃れるのも早い…。少しずつ高槻准教授の過去などが分かりますが、ラストには全貌を知ることができるのかな?続きはちょこちょこ読んでいきます。2021/09/07
はにこ
132
前回よりさらに距離が縮まった二人。先生と学生の垣根を越えて名コンビになりつつある。お互いがピンチの時に助け合うのが微笑ましい。健さんが一番頼もしいけど。怪異はことごとく人の手によるものばかりだったけど、いつかホントの怪異に出合うのかな。2022/09/15
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- 和書
- 武田恵子写真集 - 憧憬