角川文庫 ｄｅｌｅ〈３〉

本多 孝好【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2019/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 272p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041080429
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

あなたの死後、不要となるデータを削除します。
――『dele.LIFE（ディーリー・ドット・ライフ）』

各所から絶賛されたドラマ「dele」の小説版、待望の続編！

故人より託されたデータを極秘に削除する会社『dele.LIFE』。
その所長、坂上圭司が姿を消した。
リサイクルと遺品整理のアルバイトをしていた真柴祐太郎は、圭司の姉・舞からその話を聞き、かつての雇い主を捜し始める。
だが、手がかりと思しきファイルは得体の知れぬ陰謀へと繋がっていき――（「リターン・ジャーニー」）。
誰からも愛された女子中学生が自殺した。彼女の死と、遺されたデータの謎に迫る「スタンド・アローン」を含む全２篇。
データに込められた秘密や想いが胸を震わす、記憶と記録をめぐるミステリ。
待望の第３弾！

内容説明

故人より託されたデータを極秘に削除する会社『ｄｅｌｅ．ＬＩＦＥ』。その所長、坂上圭司が姿を消した。真柴祐太郎はかつての雇い主を捜し始めるが、手がかりと思しきファイルは得体の知れぬ陰謀へと繋がっていき―（「リターン・ジャーニー」）。誰からも愛された女子中学生が自殺した。彼女の死と、遺されたデータの謎に迫る「スタンド・アローン」を含む全２篇。データに込められた秘密や想いが胸を震わすミステリ、待望の第３弾。

著者等紹介

本多孝好［ホンダタカヨシ］
１９７１年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。９４年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。９９年同作を収録した『ＭＩＳＳＩＮＧ』で単行本デビュー。「このミステリーがすごい！２０００年版」でトップ１０入りするなど高い評価を得て一躍脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説などジャンルを超えた新しいエンターテインメント作品を発表、常に読者の圧倒的な支持を得ている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[修一朗]

Dele2の終わり方からして第3弾があるとは思わなかった。また，祐太郎/ケイ/舞さんのチームが復活してよかったです。中学生ナナミちゃんを新メンバーに加えたということは虐めとか，学校由来の事案が多くなるということなのだね。でもこのメンバーには親の虐待や学校のイジメが原因で自殺なんて事案よりも，もっと違う題材を扱ってほしい。夏目さんも健在なことだし。続編はIT犯罪とか暗号資産とか，そっち方面でお願いします。

2019/11/03

[ノンケ女医長]

とても気立ての良い女の子。学校では、友達や先生に気を配り、いつも笑顔を絶やさない。でも、限られた場所と時間に残忍な一面を見せ、その行為を記録していた。高所からの飛び降り自殺後に、それらのデータが消去されるよう手配していたが、上手く行かなかった。娘の動画を観て、ひたすら狼狽するだけの父親。妻との諍いは、実に嘆かわしい。子どもは、親の悪事をとことん見抜き、心に深い傷を負ってバランスを欠くようになる。自分の命をかけて、親に伝えたかったんだと私は思う。

2022/11/25

[TAKA]

今、現代の一番の脅威はソーシャルメディアだと思う。人を奈落に落とすことも、殺すことも簡単にできる。夏目という人間が国益にまで発展していることの驚きと日本が先進国という名ばかりで情報社会からはまだまた遅れているという事実。夏目という人物像がいまいちはっきりしなかったのは今後のためにとっとくかみたいなことか。あの二人がもう一度タッグを組むのは良いことです。３人目のお嬢ちゃんは今回だけ大活躍したとして、またこの物語は続くようです、いや、続いてほしいです。

2020/03/21

[ren5000]

前作であれで終わりは寂しいと思っていたのでこの続編は嬉しかった。1話で再出発になって中学生ハッカーナナミちゃんも加わっての2話で今回は終わりなんだけど相変わらず面白い。また二人が仕事を始める1話より本来の仕事をしてる2話の方が面白かった。続編ありそうな感じなのでシリーズ化として続けていってほしいな〜。

2019/08/12

[みかん🍊]

三度目のdeleが帰ってきました、あれから4ヶ月姉の舞が突然訪ねてきてケイの失踪を知った祐太郎は彼を探すため舞い戻る、この前にサイバー戦争の話を読んだばかりだったのでより日本のサイバー空間の脆弱さに恐ろしくなるが政府の隠ぺい性質によってより悪化している国民をばかにしているのかと怒りを感じる、ともあれ二人が再び再会し影響をし合える関係になった事は嬉しい、新たにナナミも加わりまた続編が期待できそうだ。

2019/06/18