出版社内容情報
第4回角川キャラクター小説大賞大賞受賞作! 少女×人外の冒険が始まる。
内容説明
19世紀末、ロンドンの画廊で展示されたルーベンス未発表の「真作」。エディスはその絵に目を奪われるが、見知らぬ美貌の青年は「贋作」と断言した。数日後に画廊を再訪したエディスは、突如色彩が反転した世界に閉じ込められ、絵の中から現れた異形の怪物に襲われる。間一髪のところを救ってくれたのは、サミュエルと名乗った先日の青年だった。贋作に宿りし悪魔を祓え―少女×人外の麗しきコンビが謎に挑む冒険活劇、開幕!第4回角川文庫キャラクター小説大賞大賞受賞作
著者等紹介
大塚已愛[オオツカイチカ]
静岡県出身。2018年「夜は裏返って地獄に片足」で、第4回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”を受賞。また同年「勿怪の憑」(改題:『鬼憑き十兵衛』)で日本ファンタジーノベル大賞2018を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
59
朝日新聞の書評で紹介されていて。なかなか楽しかった。イギリスが舞台、絵画の贋作をめぐるダークファンタジー。贋作、自動人形、日本刀、吸血鬼など盛りだくさんの設定。特に説明とかもなく、なんとなくわかって。といった感じなんだけど、なんとなくわかる。仰々しい文章が、こういうのが好きな作家さんなんだろうなと思わせるけど、世界観にあっているから好感がもてる。そして何よりヒロインのエディスがいい娘で応援したくなる。サミュエルもいい感じ。ただ、描写が分かりづらいとこもあり、もう少し整理して欲しいかな。でも楽しめました。2019/12/28
カナン
57
――生まれたことこそが罪。そんなエディが一枚の絵の前で謎の青年サミュエルと出逢う事で運命の歯車は回り始めた。ルーベンスを筆頭にドラクロワ、ブリューゲルと当時の芸術を彩った画家達の名と作品が嵐のように登場し、そしてその真贋を見抜くエディの特殊な目によって、剥がれ落ちた絵の奥から裏返されていく世界という奇怪な舞台演出、日本刀を持ち祝詞を唱えながら絵と対峙するサミュエルの東洋美と、死生観、西洋史。よくこの頁数でこれだけの要素を詰め込んだものだ。天使は己を軽く考えるから飛べるのだ。ならば私達は、必ず地に戻らねば。2021/05/02
kou
47
まだまだ謎も多く、今回は序章って感じだった気がする。この本を読んでいると、妙に絵画鑑賞をしてみたくなる。でも、感性が貧困だからエディスみたいには感じられないかな(笑)。2019/08/05
カナン
43
再読。改めて美術とヴィジュアル面でこれでもかと美味しい要素を詰め込んでいる印象。貴方だから、貴方でないと、貴方でさえなければ、世界はこんなにも美しい地獄に反転することはなかった。純粋な憎悪ほど手に負えないものはない。絵画を鍵として、メインキャラクターの背景や容姿も含めて終始絵面が派手なので、ルーベンスやターナー、日本刀を手にした謎多き銀髪赤眼の美青年が好きな方におすすめ。ただし後半のバトルシーンがこれでもかと痛覚を刺激してくるので、痛々しい描写に耐性ある人向け。耐性ある方だけどいってぇ! となりつつ読了。2023/01/07
よっち
38
19世紀末、ロンドンの画廊で展示されたルーベンス未発表の真作。その絵に目を奪われたエディスが「贋作」と断言する美貌の青年・サミュエルと運命の出会いを果たすファンタジー。訳ありな貴族の娘・エディスと、絵より現れた異形の怪物から彼女を救ったサミュエル。ジョン・ラスキンやヴィクトリア女王など実在の人物も絡めつつ、サミュエルと宿敵・ブラウンの贋作に宿る怪物を巡る戦いを描く展開でしたけど、虚構も織り交ぜながら展開されるストーリーはなかなか面白かったですね。未だ謎多きサミュエルとエディスの物語をまた読んでみたいです。2019/05/22
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