出版社内容情報
少年時代から、鏡やレンズ、ガラスに異常な嗜好を持ち、それが高じてついには自宅の庭にガラス工場まで作ってしまった男がたどる運命は……(「鏡地獄」)。表題作のほか、 「人間椅子」「人でなしの恋」「芋虫」「白昼夢」「踊る一寸法師」「パノラマ島奇談」「陰獣」という、乱歩の怪奇・幻想ものの傑作・代表作を選りすぐって収録。編/解説・日下三蔵
内容説明
少年時代からレンズや鏡に異常な嗜好を持ち、ついには自宅の庭にガラス工場まで作ってしまった男。ある日、その男の実験室に、内部から笑い声のような唸りが響く不思議な玉が出現する…(「鏡地獄」)。表題作のほか、未亡人が語る怪異譚「人でなしの恋」。夫婦の歪んだ愛の形を描いた「芋虫」。「人間椅子」「踊る一寸法師」「パノラマ島奇談」「陰獣」など、乱歩の怪奇・幻想小説の傑作8編を選りすぐって収録。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、探偵小説を次々発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残す。65年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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