角川文庫
燃える地の果てに〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041078617
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

映画化不能といわれた、傑作!

内容説明

ギター製作家エル・ビエントを捜しパロマレスまでやって来た織部とファラオナ。しかしその消息は杳として知れない。30年前、米軍機事故後のパロマレスでは放射能汚染の不安が広がり謎のスパイ“ミラマル”が暗躍していた。日本人の古城は治安警備隊に逮捕された友人を救うため“ミラマル”に挑んでいく。2つの異なる時間軸に起きた事件が交錯し驚愕のラストに。思わず印刷ミスを疑う読者が続出した極上エンタテインメント!

著者等紹介

逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京生まれ。80年「暗殺者グラナダに死す」で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。86年刊行の『ガディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプルで受賞。2013年第17回日本ミステリー文学大賞、15年には『平蔵狩り』で第49回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目けんこと

44
間奏曲(十)からの怒涛の伏線回収で、帯にある「このラストは、印刷ミスか!?」のとおり、その衝撃度は凄く、物語としても完成度は高かった。極上のエンタメ本!!2021/10/10

ま~くん

27
この物語は実話を元にしているという。それにまず驚いたが、米ソ冷戦当時の事件ならアメリカはさぞや肝を冷やしたことだろう。核爆弾の海への水没、消失から巻き起こる大騒動の顛末は運命の皮肉を感じさせられた。スペインにとってははた迷惑な話だが、作者はスペインものを多数執筆しているとのこと。当時のスペインの内政の一端を垣間見ることができた。ラストでは「お前かよ!?」とア然。想像のつかなかった逆転劇。逢坂剛の別の作品も是非読んでみたい。2021/02/13

スナイデル

20
42021/12/08

との@恥をかいて気分すっきり。

17
スペインは世界に植民地帝国を築き、今世界で問題になっている黒人奴隷の売買を始めた長い歴史を持つ国であり、数十年前までフランコ政権による軍事独裁政権のもと画家ピカソやチェロ奏者カザルスなどがレジスタンス運動を続けた国である。1966年に同盟国の米軍機B52が墜落し核兵器が落下した事件を背景にして書かれただけあり、読み応えあるサスペンスになっている。逢坂さんはどうしても男女の逢瀬を入れたい人なのか、そこだけが妙に浮いた描写となるのが残念だけど‪w2020/08/31

yuui

14
派手さはないんやけど静かにおお〜ってなりました😳 まさかの!! こーゆー映像化が難しいやつは読んどってもほんとに面白い 物語がいいんもそーやけど! 最後のファラオナの力強さが印象的やったな! 最後の一言が‥‥ 一人一人キャラもしっかりしてて面白い映画を見とるようでとても楽しめました🤗📚 これ21年前の作品なんですね😳2022/11/30

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