出版社内容情報
将軍に正体を見破られることなく謁見を果たした葉月定光は、江戸の川を守る「川賊改役控え」に任ぜられ、千石を加増される。さっそく早船を作り、新たな家来を募るも、葉月家の悪い噂が流されれはじめ……。
内容説明
急逝した旗本の若殿・葉月定光の替え玉となった広島藩士・村上虎丸。凶悪な川賊一味を捕らえたことで川賊改役控えを拝命、千石を加増された。早速、早船造りと家来探しを始めるものの難航し、なぜか葉月家の悪い噂まで流れる始末。そんな折、虎丸は悪徳商人の積荷を奪う義賊の川賊が現れたと耳にする。なんとかせねばと屋敷を抜け出し奔走する虎丸。だがある日、虎丸の眠る寝所に何者かが忍び込み―。緊迫のシリーズ第3弾!
著者等紹介
佐々木裕一[ササキユウイチ]
1967年広島県生まれ。今、最も注目されている時代小説作家の一人。人気シリーズ多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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らび
27
川賊改役控えを拝命し早速早船を調達が急務となったが何故か腕のいい船大工にはそっぽむかれる。やっと見つけた酒浸りの升介を説得し僅か1か月足らずで見事な早船を手に入れるも升介は他界する。そんな折り悪徳商人ばかりを狙う義賊が出没しはじめ、またまた屋敷を抜け出した虎丸は義賊の正体が瀬戸内時代に合いまみれた鯉姫と知る。当然虎丸の正体もバレてしまう。さて、面白くなりそうな展開で次作が楽しみです。2019/11/06
むつこ
24
シリーズ3作目。江戸での生活も慣れてきた主人公・虎丸、それでも芸州弁がバリバリ出てしまうけどその素直な気持ちが周りをハラハラさせても心根の優しさにいい雰囲気みんなと暮らしている様子がうかがえる。信平シリーズとはまた違った強くてカッコイイ主人公が好きだー!2019/04/26
klu
7
鯉姫登場で面白くなってきました2019/04/25
吉右ヱ門
6
急逝した旗本の若殿に成り代わった虎丸。川賊改役控えを拝命。広島の海で海賊とやりあっていた虎丸だけれど、若殿が病弱だったので陣頭指揮を取ることができず、歯がゆい!これは絶対かっこいいよなぁ。船大工探しでは、ちょっと泣いた。そして、広島の海での知り合いが二人も登場。うち一人には正体までばれてしまう。どう乗り切るのか?!覆面をして芸州虎丸としての仲間もでき、家来たちとの絆も深まり、奥方ともすれ違いつつも両思いっぽい。けど、敵が凶悪。はてさて、どう乗り越えていくのか楽しみ。しかしタイトルにこの章を選ぶか笑2019/11/10
紫鈴
5
タイトルソコなんだ?!毎回若干タイトル名ズレてる感じがします。升介の船造り、嫁の残してくれた仕事に涙腺が。義賊鯉姫登場で面白くなりそうな予感。高里兄が虎丸に都合よく退場したのがなんだか残念でした。☆42021/05/06