内容説明
県立青嵐高校サッカー部の武井遼介は、2年に進級してもAチーム入りが叶わず、Bチームでもがいていた。ある日、遼介はチームのエース・上崎響と試合中に口論となり、衝突してしまう。インターハイでは、スタンドで応援役にまわる遼介らBチームの部員たち。Aチームのために声を嗄らして応援歌を熱唱するが、このままでは終われない、という気持ちが強くなっていく―。17歳のリアルを描きだす青春スポーツ小説!
著者等紹介
はらだみずき[ハラダミズキ]
千葉県生まれ。2006年『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズは、大ヒットとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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再び読書
25
Bチームで燻っている遼に物足りなさを感じたが、上崎とぶつかって地固まるでは無いが、前向きに進んでいく。学生時代の葛藤はここまで無いにせよ理解出来るので、モヤモヤしながらもエールを送ってしまう。最後のAチームの応援にも心が熱くなる。シミュレーションに終始しなかった上崎にも拍手を送りたい。またBチームでも腐ることなく行動で引っ張った泉堂、最後にAチーム昇格を勝ち取った遼にも素直に拍手を惜しめない。青春ど真ん中の鬱屈をはらんだ葛藤に胸か熱くなる。2022/08/23
ゆりゆか
7
これ、「風の音が聞こえるか」なのか…。ということで、再読。やっぱり熱い。この歯がゆさと、まっすぐさ、若さが面白い。遼介の人柄が微笑ましい。なんだかんだあっても、やっぱり周りに信頼される子だなぁ。最後のスパイクのシーンがかわいらしくて好き。2020/05/24
ちゃあぼう
6
二年生になった遼介だが、なかなか中学時代のようにはプレーできないもどかしい状況が続いている。しかし、Bチームの中でも努力を続けていくうちに仲間も増え、段々と上が見えてくる所まで這い上がってきたようだ。最後にAチームに合流できたところでこの巻は終わっているが、次の3年生での競技生活では、どのようなチーム編成になり、そして全国に届くのか?次巻の最終話を楽しみに次に進みます。2025/04/19
ナオ
5
このくらい真面目に部活やっとけば良かった…。2019/06/20
しげりん
4
サッカーボーイズ7冊目だが、これまでで1番良かった。 遼介は高校サッカーで苦戦するも信念を貫き通し、一度は衝突した上崎とも分かり合え、一緒に高みを目指し成し遂げる。上崎との話の中で「好きなサッカーを汚すような真似はしたくない。人に笑われようが、なにを言われようが関係ない」と言い切る遼介の芯の強さに感服!年下ながら見習わないといかんと思ってしまった笑。遼介の1番の武器は「まわりを活かす力」だと思う。だからみんながついてくるしキャプテンを任される。 次巻はいよいよ最終巻。どんな結末が待っているのか楽しみだ。2023/10/23