角川文庫<br> 余命二億円

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角川文庫
余命二億円

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041077672
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

交通事故で植物状態になってしまった父親を巡り、延命治療を望む次男と、開業資金を必要とする長男で意見がぶつかり合う。やがたふたりの妻をも巻き込み、田村家は崩壊しようとしていたが……。

内容説明

工務店を営んでいた父親が不慮の交通事故で植物状態になった。次男の次也は父の延命治療を望んだが、長男の一也はそれに異を唱えた。父が死ねば二億円の遺産が兄弟に相続されるのだ。開業資金を急ぎ必要とする兄の説得に、次也は葛藤する。一也の妻も次也にすり寄ってきて悩みを打ち明けてきた。腎臓病を患う息子の治療費が足りないという。そんななか、父の容体が急変、追い詰められた次也は、思いがけない決断を下すが…。

著者等紹介

周防柳[スオウヤナギ]
1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2013年「八月の青い蝶」で第26回小説すばる新人賞を受賞して作家デビュー。同作は15年、第5回広島本大賞「小説部門」大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スカラベ

58
父親の延命治療を巡り二億円の遺産に翻弄される兄弟。最後に思わぬ真実が明らかになる。根幹のストーリーは単純で登場人物も少ないのでサクッと読める。狡猾な兄と腎臓病を患う弟とそれぞれの夫婦の対比から最初は弟に同情するところもあったが、なんだ、どっちもどっちじゃないかって気になった。作中で弁護士が人の値段について語る。人は自分の未来を買っているのであって過去のことにはビタ一文出さない。確かに慰謝料は老人は安くて医師の卵である若者はバカ高い。他に腎臓病治療の実態などいろいろと考えさせられることの多い小説でもあった。2021/02/07

mr.lupin

40
工務店を営んでいた父親が不慮の交通事故で植物状態になった。次男の次也は父の延命治療を望んだが、長男の一也はそれに異を唱えた。父が亡くなれば、二億円の遺産が相続される。最初は兄弟のドロドロした相続争いの話かと思っていたが、予想を遥かに上回る奥深い内容でメッチャ楽しむ事ができた。家族とか兄弟とか親子とか夫婦とか、または絆とか色んな要素が積み重ねられた作品で、うまく纏められているなと感心した。 他の人にもオススメしたい作品かな。⭐⭐⭐⭐⭐2022/08/12

hrmt

32
周防作品2作目。なんだか後味が良いんだか悪いんだか悩んでしまう本作。快復が見込めない父の延命治療をするのかしないのか。見込まれる二億円の遺産で皮算用する兄、頑なに延命を望む弟。兄の主張を嫌悪しながらもその現実論に頷いたり、弟の感情に同調しつつもその埒のなさに呆れたり。思わぬ打ち明け話にちょっとヒキつつ、この兄弟、どっちもどっちだ…と感じていたら思わぬ伏兵が…!“延命治療の是非”という軽い話じゃないはずなのに、身も蓋もない村上さんの持論と、本音と虚飾の悲喜交々に、苦笑いするしかありませんでした(^_^;)2019/07/25

James Hayashi

29
初読み作家(女性作家)。生命保険はもちろん知っているが、高度障害保険金なるものもあることを知る。延命治療の選択や、人の命か金銭かという選択をカネに困った状況なら自分も考えてしまうかもしれないと思わせられた。読みやすい中にも真髄が突き通ったストーリーに、著者の他の作品に手を出して見たくなった。2020/05/23

ココロココ

17
誰でもそうなる可能性がある話。主人公にも、主人公の兄にも共感できなかった。もっとしっかりしろよ、と思う反面、おされる気持ちは分からなくもない。皆、幸せになれるだろうか。2019/04/21

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