内容説明
久々の王都で茶州のための案件を形にするため大忙しの紅秀麗。飛び交う縁談もそっちのけで働く秀麗を、彩雲国国王の紫劉輝も複雑な心中を抑えて援護する。しかしそんななか届いた手紙で、秀麗は茶州で奇病が発生したことを知る。しかもその原因と言われているのは予想だにしないことで…。恋をしているヒマもない!風雲急を告げる、超人気・極彩色ファンタジー第7弾。アナザーエピソード「会試直前大騒動!」を特別収録。
著者等紹介
雪乃紗衣[ユキノサイ]
茨城県生まれ。2002年10月「彩雲国綺譚」で第1回ビーンズ小説賞の読者賞・奨励賞をダブル受賞。03年11月、受賞作をもとに改稿執筆した『彩雲国物語 はじまりの風は紅く』で作家デビュー。同シリーズは11年7月に本編が完結し、累計650万部を超える大ヒット作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mayu
69
彩雲国⑦。茶州で奇病が流行り、民が命を落としていく。病の原因は茶州に新しく着任した女州牧。根も葉もない噂だけど、命の危機がある状況では助かる可能性があるならと縋人心は惑う。噂を信じた人々によって己が危険に晒されようとも、秀麗は官吏として戦う。手順なんかすっ飛ばしても1人でも多くの命を救うために。交渉力も行動力もパワーアップした秀麗が逞しい。真っ直ぐで強い決意があるから多くの人の心を掴むんだろうな。もう1人の州牧、影月も奮闘。影月の背負った過去とその覚悟。明かされた運命が悲しい。#ニコカド20202021/01/09
あっか
68
新装版最新刊、7巻目。茶州の奥地で奇病が発生、影月がすぐに向かい、秀麗が王都・貴陽で東奔西走する巻。秀麗が全商連や朝廷に啖呵を切る姿はカッコいいし、その内容もぐうの音も出ずカッコいい!!奇病の治療に向けて、謎が解決しないままでも様々な準備が整ってゆく話です。巻末に外伝もあり。新装版は外伝が発売されず、本編に追加されていくんですね。2019/05/02
えみちゃん
32
毎回続きが楽しみです。着任早々からすべての面で立ち遅れている茶州を立て直すために奮闘する秀麗ちゃんと影月くん♪それぞれができることするために大忙し。秀麗ちゃんに至っては飛び交う縁談も一顧だにしない。(あっ!本人は知らないか・・笑)そんな中、茶州の山奥で奇病が発生⁉影月くんはただちに現地へと飛び、秀麗ちゃんは全商連や朝廷に協力を取り付けるために東奔西走するワケですが・・。信念をもって働くヒトの姿ってどうしてこんなに格好いいのだろう。赴任したばかりでなんの実績もない小娘!(←失礼・・笑)であろうと官吏として2019/05/07
おぬち
30
シリーズ7作目。茶州で奇病が流行り、民が命を落としていく。交渉力も行動力もパワーアップした秀麗が奮闘していく姿はとても逞しく、もう一人の州牧の影月も活躍していきます。今回は何とも物悲しいストーリー。
虚と紅羽
16
再1 2020/01/05 吏部の悪夢……仕事してやってください吏部尚書。人格改造されててもなお気が狂うって相当ですよ。 アナザーエピソードでお父さんがすごい仕事してることに気づく。気づかれないよう小石投げて糸使って大忙し。2020/01/05