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探偵はぼっちじゃない

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041077566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

生徒と教師、それぞれの屈託多き日々に降りかかった「謎」がやがてひとつとなったとき、何が起こるのか。中学3年の夏休みに書かれた、瑞々しくも企みに満ちたミステリ! 第21回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

内容説明

緑川光毅は中学3年生。受験生なりに楽しく学校生活を謳歌していた。しかし、心の底では満たされない思いが、ゆっくりと魂を食い荒らしてゆく…そんなとき、ふいに同級生の星野温が声をかけてきた。「一緒に探偵小説を書こう」。新任教師の原口は、理事長の息子という立場を持てあましながらも「よき教師」であろうと日々奮闘していた。ある日、自殺サイトに自校の生徒が出入りしていることを知り、それが誰かを突き止めて救おうとするが…。それぞれの屈託多き日々に降りかかった「謎」が出会ったとき、何が起こるのか。第21回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

著者等紹介

坪田侑也[ツボタユウヤ]
2002年、東京生まれ。現在、私立高校在学。『探偵はぼっちじゃない』で第21回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

75
ボイルドエッグズ新人賞受賞作。序盤は鬱々として乗れなかったが、二人が出会ってから物語に動きが出て話に入り込めた。学校で陰キャラになりたくない、両親は身勝手な事ばかり言ってくる、そんなこんなで自分を見失う主人公・緑川。そこに彼を頼る同級生・星野が現れる。陰キャラに属する彼は緑川を利用して危ないことを考えているのではと思ったが。なるほど流石トリック担当だった。彼がそこまでの想いを持ったのは緑川の良い所を信じたからだろう。先生の存在がちょっと半端に感じてしまったかな。でもこじらせ心情描写は巧かった。次作も期待。2019/04/11

カノコ

56
15歳が描く、15歳の探偵。鬱屈した受験生の緑川が同級生と協力してミステリを書く学生パートと、新任教師・原口が自殺サイトの調査をする教師パートが交互に語られる。さすがに文章や展開に青さが見える部分が多々あるものの、それがむしろ良いスパイスになっている。言葉通り、等身大の中学3年生の青春がひどく眩しい。結末は予定調和ではあるものの、素直に爽やかで読み応えがある。作者の肩書きを評価して作品を読むことはあまりしたくないが、冒頭に書いた通り、15歳が書いたと思うとこの結末も大人には届かない生々しさがあって、良い。2019/06/17

さっこ

52
著者が15歳の時の作品。等身大で背伸びする事ない瑞々しいミステリー。若さゆえの青臭さは有りますが、それが主人公と友達の友情や大人になりきれない感じと合っていました。教師目線で描かれている章も自然で良かったです。2019/06/24

のりすけ

48
瑞々しい。構成はちょっととっちらかってるし、キャラもなんだかこっ恥ずかしいけれど、これを出版したのが高校生(実際には中学の時に書きあげた)というのがもう…おばちゃん応援したくなるわ。親として反省すべき部分には「スマヌ!」と頭を下げたい。そして、この愛おしき若き才能に、イイコイイコしてあげたい。いやそれが余計なお世話なんだって。2019/08/15

白パラガス

47
現在高校生の著者が中学3年生の時に書いた、等身大の中学3年生の物語。中学生最後の夏休み、緑川は同級生の星野から声をかけられる。「最高なトリックを考えるのが僕の仕事。緑川くんは最高の文章を書く。それが僕らのゴールだ」まるでエラリー・クイーンを彷彿させるこのコンビが過ごした夏は、紛れもなく青春そのものだった。しかし、彼らとは別のところで、もう一人の主人公の新任教師・原口が、自殺サイトに生徒が出入りしているのを知って…。瑞々しい感性によって紡がれた謎が明らかになったとき、現代の若者の抱えるリアルが浮かび上がる。2019/04/25

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