出版社内容情報
女性ばかりの職場、モンスターペアレンツ・・・。新人男性保育士の奮闘記!
内容説明
大手企業を退職し、27歳で認可外保育園「みつばち園」に勤め始めた星野親。そこは、事情を抱えた子供たちが集まることで有名な園だった。子供にご飯を与えない親、パチンコに夢中で迎えに来ない母、父母同士の不倫…。そんな中、みつばち園は運営形態を市から問題視され、存続の危機に立たされる。星野たち保育士は園を守るためある決断をすることに―。新人保育士の奮闘の日々を描いた、切なくも心温まる青春小説。
著者等紹介
新野剛志[シンノタケシ]
1965年、東京都生まれ。立教大学卒業。旅行会社勤務を経て、99年、「八月のマルクス」で第45回江戸川乱歩賞受賞。2008年刊行の『あぽやん』が第139回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
39
保育園って楽しそうだと思っていましたが、裏は大変なんですね。訳ありの子供を預かり、守ろうとする保育士の奮闘に自分ではできないことだと思いました。従兄弟の子供を預かるだけでも大変だったので、保育園となるとどうなるか想像つきません。2023/11/17
まいこ
8
一流大学を卒業し、企業に就職するも短大に入り直し公立の保育士を目指す星野君のお仕事小説。問題のある家庭を多く受け入れる認可外保育施設、家庭保育室のみつばち園。女性だらけの職場で唯一の男性、さらに送り迎えに来るのもほぼ母親、子どもが好きと言うだけでは続けられないお仕事だと思う2023/12/13
mamaboo
8
本を増やさないようにしているが、応援する意味で購入する。上手に生きられない人の話が好きだ。 2019/03/29
かえなつ
7
認可外保育園『みつばち園』で働く星野親が主人公のお仕事小説。絶対数の少ない、男性保育士の目線が新鮮でした。子どものサイン、親の対応、役所との関係等、現状がよく見えました。2020/09/24
文庫本依存dive
5
『戦うハニー/新野剛志』読了。新野作品お得意のお仕事小説、ちょっとドジだけど直向きな男性保育士の成長ストーリー。器用に生きられないまっすぐさが生み出す衝突と達成の積み重ねと、どうしようもない歯がゆさの重ね合わせ読みどころ。無垢な青さが何ともまぶしい。2019/06/12