角川文庫<br> 猟犬の國

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角川文庫
猟犬の國

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041076484
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

軍事小説の新境地を拓いた著者が贈る、いま最もリアルなスパイ小説!!

内容説明

「何事もないのが一番いい。そのためならどんなこともする」。日本の誇る情報機関、その組織には名前すらない。平和にまどろむ日本が一日も長く続くよう、戦う無名の猟犬たち。とある事情から猟犬となった“外国人”がいた。男は情報と軽武装を頼りに、盗聴・買収・尾行・脅迫を駆使し、ヤクザを操り、公安を出し抜き、日本の“敵”を潰す。良心をすり減らして生きる男の今日の仕事は?他に類のないスパイ小説!

著者等紹介

芝村裕吏[シバムラユウリ]
作家、漫画原作者、ゲームデザイナー。小説のほか、近年は多くの漫画原作も手がけている。ミリタリー、スパイだけでなく、SF、ファンタジーはじめ多くの分野で執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

54
なにこれスパイ小説に出会ってしまった。野菜を買った後に、他主畑から厳選した新種を引き抜き、新鮮なソレを自分の手で育てる!一見コミカルだがその実態はやはりスパイ小説のあるべき姿。残酷で重く厳しい実情が見え隠れする。日本の敵を排除して、日本という国を守る。外国人でありながら日本の為に働くスパイが活躍する物語。無能なスパイには身の破滅が待つばかりの過酷で孤独なスパイの世界。そこに身を置く彼は一体何者なのか。そして彼に課せられた任務とは。裏切りが当たり前、価値と言えば人より情報。そんなアウトローな世界を覗き見た!2021/11/03

よっち

40
便宜上「イトウ家」と呼ばれる日本の誇る情報機関。日本人でもないのに不本意ながら猟犬になった男が、情報と軽武装を頼りに、国内外の邪魔者を排除するスパイ小説。あの「イトウさん」は組織名だったの?とか思わなくもなかったですが、スパイとしての大阪での日常を過ごす偽日系人の経歴を持つ男が、警察庁から出向してきた新人・幸恵に情け容赦のない環境を「アウトロー!」とか散々に罵られながら、コンビを組んでスパイとして新人教育していくゆるい展開がなかなか面白かったです。もしかしてあの人なんですかね(苦笑)とりあえず続巻も期待。2019/06/17

鮫島英一

20
一風変わったスパイ小説。この作品の主人公達や活動はかなり地味、それでいてどこかリアル。省庁間の連携は杜撰だし危機意識も薄い世界観なのだ。結果、現場の人間達が地道で危険なアングラ的活動を強いられる。かなり癖がある作風なので決して万人向けはしない(事実ここの感想でも意見が分かれている)が、好きな人にはこれがツボにはまる。著者の作品は世界観が共有しているという特徴も相まって、芝村 裕吏氏の作品は一度ハマると抜け出せなくなるという面もあるね。2023/10/23

naji

14
展開が読めない、組織の全容や活動の意図が全くわからない、そんなスパイ小説でした!大阪潜入編の残虐性と後半の新人教育編のユーモア性との相反するストーリーで主人公のキャラクターが出しきれているかというと否、まだまだ隠している部分が多く今後も楽しめそうです!!2020/08/10

緋莢

13
<「貴方がイトウさん?」、「何言うてはりますのん。あんさんもイトウやないか」俺がそう言うと、ルームミラーを 見ながら運転手がにやりと笑った。「奇遇ですな。僕もイトウです」>外国人ながら、日本の〝潰す”ための 猟犬(スパイ)となった男の話…なんですが、説明がほとんどなく、何度も、この前に、別の話があったりしないよな?となりました(他の方の感想で、この男が所属している組織は、著者の別作品に出てくるというのを知る)(続く 2022/04/13

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