出版社内容情報
櫛木 理宇[クシキ リウ]
著・文・その他
ヤマウチ シズ[ヤマウチ シズ]
イラスト
内容説明
夏休み。草食系大学生の森司は、オカルト研究会の皆と、セレブなマンションのラウンジで花火大会を見ることに。片想いのこよみの隣に座り、リア充すぎる状況だけど、真の目的は百物語。誰もいない筈の場所にカメラの顔認識表示が出るA子、「親父の臭い」に縛られる一家…。背筋も凍る話が続く中、参加者に異変が…!!ほか、呪いの能面など、怖すぎる話が満載!森司とこよみの恋模様も堪能できる、青春オカルトミステリ第14弾!
著者等紹介
櫛木理宇[クシキリウ]
1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
102
シリーズ14作目。百物語で語られた怪談はゾワっとしたりホッとしたりバラエティに富んでて怖面白かった。「ウイッチハント」中世魔女狩りで使われた拷問道具は身の毛もよだつ。澁澤龍彦氏によれば『異端審問官の拷問は、陰険な、偽善的な快楽である』そのような精神的拷問者にムカつき、真相が分かった時は切なかった…。森司はシリーズ当初に比べたら確かに変わったよな。ほのぼのカップルの進展とオカルトミステリを楽しめた。2019/07/24
あっちゃん
73
百物語で、他の一人称から見た森司とこよみ、ちょっとニヤつくなぁ(笑)能面の話も怖いけど、森司の中学時代のコーチの件の方が途中モヤモヤしたなぁ!2021/09/01
凛
65
シリーズ14作目。今回のテーマは百物語、魔女狩り、呪いの能面。そういえば、このシリーズに百物語ってありそうでなかったのか。いくつも怖い話が楽しめてお得な感じ。人の悪意や醜い闇の部分に触れる度、本当に怖いのはやはり人間そのものなんだなと改めて突き付けられる一方で、それを救うのもやはり人間であるということにほっとする。雑誌にベストカップルとして紹介された森司くんとこよみちゃんの関係は相変わらず進んだんだか進んでないんだか。けれど、いざという時にはちゃんと格好いい森司くんの姿も見れたので満足。今回も楽しかった。2018/10/27
ネムコ
61
いやー、良かった♪ やっと森司とこよみちゃんの仲が進展して、ほっと一息つけました。お話の方も、百物語も能面も趣向が凝らされていて、読んでいてワクワクしました。次は学祭かな。楽しみです🎵 そろそろ、こよみちゃんに取り憑いているモノの話も読みたいな。2018/10/27
よっち
61
こよみとベストカップルとして紹介された雑誌が話題になる中、森司が再会した苦い思い出を持つ中学時代の恩師。リア充なイベント花火大会でオカ研メンバーたちと百物語をする第十四弾。周囲も認めつつある絶好の機会なのに、挙動や妄想まで似た者同士な二人の何とももどかしい進展しそうでしない感w だけど百物語やミニチュア工作、能面などに絡む悪意の事件に巻き込まれる中、森司はきちんと筋を通したりピンチにはこよみをしっかり守るカッコよさがあって、今回の結末にも苦笑いなんですが、これはこれで二人らしい関係なのかなとも思えました。2018/10/24