出版社内容情報
佐々木を中心にしたSOS団もどきとのいさかいもさることながら、ハルヒによるSOS団入団試験を突破する一年生が現れた。雑用係を押しつける相手ができたことに喜ぶキョンだが――!? 解説・大森望
内容説明
新年度第一回不思議探索パトロール後に伏せってしまった長門。病の原因はどうやら、佐々木に随行していた宇宙人別バージョンこと周防九曜にあるらしい。長門不在のピンチの中、迫り来る周防の魔の手から俺を救ってくれたのは、二度と会うことはないはずの女―朝倉涼子だった。一方SOS団にはハルヒ自作のとんでも入団試験をクリアし、団員候補となった風変わりな一年生が現れ…!?待望のシリーズ第10巻!
著者等紹介
谷川流[タニガワナガル]
兵庫県出身。2003年、第8回スニーカー大賞“大賞”を『涼宮ハルヒの憂鬱』で受賞し、デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
206
どんどんハルヒがいい娘に見えてきた。やっぱりキョンがいくら口では言っててもハルヒとの間は相思相愛なのかなって思う。そして続刊を待って早くも9年近く経ったなぁ。遠い目。。。2019/08/09
NAOAMI
17
一見NO天気な日常aと宇宙・未来・超能力の別バージョン3人に追い詰められるb。二つの話に分裂したまま中盤過ぎまで進行。a平穏の中の違和感が実体を現すと、まさに驚愕の展開。SOS団の入団試験のムチャをクリアしたダボダボ制服の少女が何に属するのか?長門不調の中でキョンが取れる行動は「何も考えずに」突っ走ること。ラストダイブの愛情の深さ、古泉怒り爆発を経て、神人まさかの行動。時空の玉突き?でキョンが紛れ込む世界が意味深な他、いくつかの伏線をラストに散らかされて困惑。ハルヒの無自覚防波堤の先回り感に僕はただ驚愕。2021/03/06
hnzwd
13
シリーズ第10段。もともとは分冊だったものを一冊にまとめているので分厚い。第四章から始まるので前作の『分裂』から続くクライマックスな作品。有望な後輩が現れる世界線と、もう一人の候補が世界をコントロールした方がとハルヒのライバルを推してくる世界線が交互に差し込まれて進んでいきます。決着は驚きもあり満足。これで新装版は既刊に追いついた形に。次は新刊。2025/04/30
ジロリン
13
解説を読んで確信する。「ハルヒ」は青春学園小説である、と。作者の<そうありたかった学園生活>をギッシリと詰め込んだ。だって、こんな魅力的な女子(ちょっとクセが強いがw)に囲まれて、一見退屈だが様々なオモシロイ体験もできて…夢のようじゃないか。しかも(作者・読者の代理人である)キョンは、主人公を初め登場する全ての女子から好意を抱かれてるし(たまに殺されかけたりするがw)、ハルヒに到っては・・・ここで<寸止め>で終わらせるのは、一重に読者の「俺のXXに何するんじゃ!」というやっかみを避けるための方便だろうw2019/05/26
ほたる
12
分裂から続く話がしっかりとここで終わっていて安心した。これでシリーズが終わっても構わないと思える。最終章は特に目が離せない展開で、これまでになくSF成分が尖っている。もうこの先、キョンは涼宮ハルヒから決して目を離すことはできないだろう。それは私も同じだ。2020/08/10