内容説明
蒸発した夫を探す稀夢子は、人間蒸発株式会社で驚愕の真実を知る(「君発ちて後」)。斬られた先代のひとり息子が、お定まりの仇討に出かけることに。道中でいつしか大道芸人に、しかも仇討禁止令が発令されて―(「ワイド仇討」)。小型コンピューターを導入した小国に派遣され、プリンセスと出会った日本人技師。コンピューターは次々政策に答えを出すが、次第に矛盾し始めて(「ホンキイ・トンク」)。黒い笑いが光る傑作短編集!
著者等紹介
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年大阪生まれ。同志社大学文学部卒業。主な作品に『虚人たち』(泉鏡花文学賞)『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞)『朝のガスパール』(日本SF大賞)「ヨッパ谷への降下」(川談康成文学賞)『わたしのグランパ』(読売文学賞)などがある。ほか、フランス・パゾリーニ賞、菊池寛賞受賞。フランス・芸術文化勲章シュバリエ章、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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