角川ホラー文庫<br> 怪談稼業 侵蝕

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角川ホラー文庫
怪談稼業 侵蝕

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  • サイズ 文庫判/ページ数 274p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041072127
  • NDC分類 147
  • Cコード C0193

出版社内容情報

著者の日常と、体験者の怪談が妖しく交差する土着的怪談実話集徳島で建設業に従事する著者の日常と、体験者に聞き取り取材をした怪談が妖しく交差する土着的怪談実話集。怖いと感じることそれ自体を深く見つめることで、怪異の恐ろしさがぞくりとにじり出る8篇を収録。

みだりに長い前口上/ただ見て帰るの件/ある居酒屋での件/寒空の立ち話の件/ある抵抗の件/ほろ苦いアンパンの件/撮れなかった映画の件/薬を飲んだら治るの件/つとめて短い納口上

松村 進吉[マツムラ シンキチ]
著・文・その他

内容説明

―これは、まともな稼業ではない。徳島で建設業に従事しながら怪異体験談を採集し、誌面に発表してきた著者。「怪談稼業」ともいうべき生業を12年間続けるうち、いつしかいくつもの影が心を侵蝕していって…。谷間の集落に訪れる蝋燭を持った集団。住人がよく替わる家に出現した異形のもの。撮ろうとして撮れなかった映画。怖さの本質を見つめることで、怪異の恐ろしさがぞくりとにじみ出る9篇を収録。革新的怪談実話集!

目次

ただ見て帰るの件
ある夫婦の件
ある居酒屋での件
寒空の立ち話の件
ある抵抗の件
さまよえる電柱の件
ほろ苦いアンパンの件
撮れなかった映画の件
薬を飲んだら治るの件

著者等紹介

松村進吉[マツムラシンキチ]
1975年、徳島県生まれ。2006年、怪談実話の著者発掘コンテスト「超‐1」で1位を獲得しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネムコ

34
怪談&私小説のコラボ作品。ネタの良し悪し以前に、作者の人柄が合わず、面白いと思えなかった。すぐキレる人とエキセントリックな人は苦手です。奥さんはとても良い人だと思いました。2020/02/05

Yu。

31
カッコつけないといおうか、人間味溢れた著者を知れるからこそ尚いいんだなぁ‥ それにあくまで体験者の話を聞くだけという素人寄りな潔さがまたいい。。特に「みだりに長い前口上」「ある夫婦の件」「ある抵抗の件」「ほろ苦いアンパンマンの件」は好きだなぁ。。‥そうそう、「撮れなかった映画の件」の話 役者陣の問題をクリアした暁には金を払ってでも観に行きたい(*´ー`*)2018/12/28

じゅんぢ

26
★★☆☆☆ 実話怪談かと思って読んだら、まさかの実話怪談+私小説だった。何話か、実話怪談として書くとそれなりに怖くなりそうなのに勿体ないと思った。「001/100 」 2024/01/04

鬼灯の金魚草

26
宇宙人の話はなんとも嫌ぁな話でした。あと映画の話もね。2018/08/28

澤水月

26
名著『セメント怪談稼業』に続き「実話怪談書きの実生活私小説+聞き取り怪談」。前著は業田良家の傑作漫画『自虐の詩』の如く身につまされ笑いつつも怖く最後は大感動だったが。その後描く本書は笑いと「怖っ!」との後、心霊より恐い顛末…これまでの著者の「病者としか思えぬ人物の語る怪を書き留める」試みや繰り返される現代実話怪談界への批判などを読んできた者としてどれだけ著者は生真面目に足掻いてきたのかとズシリ…終盤3話の「偽悪」→…の展開は戦慄しかない。ただ。巻末見ると何年もの発表順を入れ替えており少し安堵(コメ続2018/07/27

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