出版社内容情報
恐怖は日常の延長にある――本当に怖い実話シリーズ。死んでも、伝えたいことがある――
「新耳袋」の著者・中山市朗が蒐集したあの世からのメッセージ
あの世からのメッセージは、さまざまな形でこの世に出現し、私たちに語りかけてくる――。親族に不幸があるたびに夢枕に現れる生首、幼い子どもをひき逃げした犯人を探し求める刑事が見つけた金属片、夜道に佇む男の子が手にした新聞紙、「俺は16歳までに死ぬ」が口癖だった同級生の家を代々襲う数奇な運命……。日常に潜む小さな違和や怪異を丁寧にすくいあげる。「新耳袋」の著者が全国から蒐集・厳選した戦慄の怪談実話集。
中山 市朗[ナカヤマ イチロウ]
著・文・その他
内容説明
あの世からのメッセージは、さまざまな形でこの世に出現し、私たちに語りかけてくる―。親族に不幸があるたびに夢枕に現れる生首、幼い子どもをひき逃げした犯人を捜し求める刑事が見つけた金属片、夜道に佇む男の子が手にした新聞紙、「俺は16歳までに死ぬ」が口癖だった同級生の家を代々襲う数奇な運命…。日常に潜む小さな違和や怪異を丁寧にすくいあげる。「新耳袋」の著者が全国から蒐集・厳選した、戦慄の怪談実話集。
著者等紹介
中山市朗[ナカヤマイチロウ]
兵庫県生まれ。怪異蒐集家、オカルト研究家、放送作家。作家育成塾「作劇塾」の塾長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねりわさび
38
三流ホラー作家の得意技である読者を小バカにしたようなスプラッタ描写も少なく、ひたすら精緻な筆致で構成されている。大変読みやすいホラー短編集で楽しめました。2020/01/05
シン
29
★★★☆☆ まずまず。 黄泉からのメッセージがテーマで(関係ないのもあるけれど)、 怖いのは少な目でほっこりするのも多い気がする。 「コンピュータ怪談」は実に現代的に面白かった。 最近AIとかの本を読んでいるといのもあるかもだが。 一番ゾワッとしたのは「身の上」話という話。 怖いといえば怖いがもっと怖い話はあったが、 わけわからん度合いとかがツボにハマったのだろうか。2018/07/14
田中
25
実際にあった怪異集。「助手席の女」は自損事故の直後に亡くなった。でも、普通に女性は話しをする。話した相手も後から死者と知り驚いてしまう不思議な話だ。最後に収録された「七代祟る」は不条理な一族の末路である。当事者の子孫にまで呪怨が及ぶのだ。じゃあ、その元となった当主の悪業とは何か?何十年、何百年も経っているのに末裔たちにまで悪い障害が起きる。強い怨念を浴びてしまうと決して逃れられないようだ。何とか助かる術はなかったのかと考え込んでしまう。本当に背筋が寒くなる一家の断絶話。【日本の夏は、やっぱり怪談 其の三】2021/08/28
フキノトウ
25
どのお話も良かったけれど、「母の遺言」が怖いだけじゃなく残された息子たちへの愛情も感じ、印象に残った。2018/12/02
あーびん
20
「黄泉からのメッセージ」のサブタイトル通り、不可思議な存在が生者に何かを伝えようとする話が多い。冒頭の「生首の予言」は最近の地震や自然災害を連想させるし、「まずい」は東日本大震災がらみの怪談だ。怖いというよりもなんだかせつなく哀しい余韻を残す一冊だった。2018/07/14