出版社内容情報
学園祭に時代祭、そして鉄道博物館――京都が舞台の青春と謎解き、第2弾!散歩サークル「加茂川乱歩」の遠近倫人と、謎好き理系女子・青河幸の恋の行方は? 季節は初夏から冬。京都を舞台に雅な謎解きとじれったい恋模様が、季節感豊に描かれる古都お散歩ミステリー、第2幕。
たまにはセドリー・オン・ザ・ロックスを/見えないブルー/撫子はもう好きじゃない/五分だけでも待って/ 銀叡電の夜
円居 挽[マドイ バン]
著・文・その他
内容説明
街歩きサークルの遠近倫人は、幻の古書を探すため、古本市でバイトを始めるが、不可解な万引き騒動に巻き込まれてしまう。そんな中、恋い焦がれる謎好き女子・青河幸の態度が急によそよそしくなり…。下鴨神社、鉄道博物館、時代祭…神出鬼没の謎解きバー「三号館」の妖艶な女マスターのヒントを頼りに、倫人はこじれた恋と謎に結論を出すことができるのか?青春の輝きと謎が夜空に舞う、京都ご当地ミステリー、第2弾。
著者等紹介
円居挽[マドイバン]
1983年奈良県生まれ。京都大学推理小説研究会出身。2009年『丸太町ルヴォワール』でデビュー。同作は「ミステリが読みたい!2010年版」新人賞国内編で2位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
70
シリーズ第二弾ですが一段とパワーアップした感じがしました。 森見作品とは違う京大生の謎解きと恋の行方が面白かった。主人公の遠近君と憧れの青河さんの恋の行方を中心に色んな謎が2人の前に立ちはだかる。そこに謎のバー『三号館』の妖艶な女性マスター蒼馬さんの謎解きカクテル登場で…。とあっという間の一冊でした。無茶な展開もあったけど面白かった!2018/09/25
リコリス
47
「クローバーリーフをもう一杯」の続編。文庫ではタイトルが変わったんですね。謎解きとカクテルと恋の行方、京都の街並みを思い浮かべながら自分自身も三号館にヒントをもらいに行ったつもりで読んでしまった。各章の初めにカクテルのレシピが書いてあるのもいい。古本市に学祭、大文字山どれも魅力的でまた京都に行きたくなってきた(笑)面白かった。丸く収まったけど第三弾も楽しみに待ってます♪2019/08/18
よっち
46
幻の古書を探すため古本市でバイトを始めるが、不可解な万引き騒動に巻き込まれる遠近。さらに謎好きな青河さんともすれ違ってしまう第二弾。いい雰囲気と思っていた青河さんと思わぬ形で仲違いしてしまう急展開。灰原・瓶賀がレギュラー的存在に定着して、神出鬼没に出現するようになったマスターとの距離感も変わる中、少しずつ人との距離のとり方を変えていった遠近の奔走もあって、だいぶ遠回りしましたが青河さんとまたきちんと向き合えるようになって良かったです。物語としてもいい感じになってきたので続巻あるならまた読んでみたいですね。2018/09/08
ユメ
41
下鴨納涼古本市、時代祭、NFといった京都の風物詩を背景に描かれる青春ミステリ第2弾。1巻を読んでからずいぶん間が空いてしまったが、遠近と青河さんの恋の行方を見届けられてよかった。こじれてしまった2人の恋だけれど、いちど始まった関係がなかったことにはならない。これまで共にすごした時間を振り返ったうえで、新たな未来へと踏み出した2人に幸あれと願っている。謎解きは「たまにはセドリー・オン・ザ・ロックスを」が好みだ。古書を次の世代まで繋いでいこうという古書店店主の心意気に感じ入った。2019/09/06
里愛乍
39
前作が面白かったので、今回も購入。なかなか彼女との仲が進展しない遠近くんでしたが、今回は二転三転、おやおやこれはこれは…思ってたより小難しい方のようですな。同性としては灰原ちゃんの方がタイプですねー私は。サービスゲストかなと思ってた瓶賀さんは、すっかりレギュラーだしファンとしては嬉しい限り。蒼馬さんと接触が無いのも何だかな…もしかしたらその正体はルヴォワールの…なんて、想像力も働きます!2018/09/13