出版社内容情報
作家デビュー10周年記念作品
映画化『孤狼の血』本屋大賞第2位『盤上の向日葵』の次は、これだ。
孤高の検事の男気と執念を描いた、心ふるわすリーガル・ミステリー!
任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった……。(「信義を守る」)
内容説明
任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった…。(「信義を守る」)
著者等紹介
柚月裕子[ユズキユウコ]
1968年岩手県出身。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。18年『盤上の向日葵』で「2018年本屋大賞」2位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
721
本日は、日帰り出張だったため、4作読めました。まずは第一弾、柚月裕子は、新作中心に読んでいる作家です。佐方貞人シリーズは、初読です。オススメは、中編の『信義を守る』です。他のシリーズ作品も機会を見つけて読んでみたいと思います。2019/05/30
ヴェネツィア
654
「佐方貞人」シリーズの第4弾。4つの短篇(事件・裁判)を収録。私は、このシリーズは初読なのだが、人気を博しているのも、もっともかと思われる。主人公の佐方が自らに課した使命は「検事としての信義を守る」ということである。これはかならずしも、「正義を貫く」ということと同義ではない。そのことを端的に示すのが、「正義を質す」の「しかるべく」である。佐方は相手が上席者であっても、屈することはない。また、たとえ相手が既に罪を認めている場合であっても、あくまでも正しかるべき量刑を求め、真相に迫っていこうとする。 2026/02/28
ウッディ
623
「罪はまっとうに裁かれなければならない」佐方検事らしく信念を貫いた4編でした。単純な図式と思われた事件の裏に隠された真実を見つけ出し、弱者に寄り添う姿は本当に格好良い。介護殺人を描いた「信義を守る」は、その真骨頂で、涙がボロボロでした。彼のような検事がいるなら、もはや弁護士は要らないような気もします。「孤狼の血」の日岡刑事も友情出演(?)し、ファンにはたまらない一冊でした。組織の論理と自分の信念を貫くこととの葛藤、このシリーズを読むと、自分の仕事への取り組み方を考えさせられます。とっても面白かったです。2019/10/03
nobby
463
「罪をまっとうに裁かせること」それを自らの正義となす佐方が「真義を守る」を貫く様に震える…その繊細な気付きや違和感が組織への糾弾や自らを追い詰めることに繋がろうとも無心で突き進む。いや、そこで踏み止まることすら彼には浮かばないのだ!特別なことをするのではなく、色眼鏡をかけない真っさらな頭で白黒の確信が持てるまで調べる姿勢、見事だ。世知辛い日常に暮らすからこそ、その真摯さが心に響く。広島を共通項に日岡の登場にはやっぱりかとニヤリ。「もう一本、だめですか」いい裁判やり遂げた後の意気地なしの一言がまた憎めない…2019/06/01
Makoto Yamamoto
396
佐方貞夫シリーズ第4巻。 第3巻を飛ばしてしまったが、2巻からの流れでも違和感を感じなかった。 今回は検事の相棒の増田書記官の眼で書かれており、よけい佐方検事の真実に向き合う姿勢が伝わってくる。 また、広島弁が出てきたところに日岡を始め見慣れたな名前が出てきて他の作品とコラボをしているのも面白い。 「信義を守る」では第一巻の佐方の状況を暗示しているのではないかと思われる展開になっていた。 2019/12/02




