角川文庫
ウィンストン・チャーチル―ヒトラーから世界を救った男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041066454
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ナチスとの和平か、戦いか。チャーチルの知られざる葛藤。映画小説版。第二次世界大戦でイギリスを率い、ナチスを負かしたのは、一度失敗して引退した男だった。彼が持っていた武器は、ただ一つ。言葉をあやつる、たぐいまれな才能だった。

アンソニー・マクカーテン[アンソニーマクカーテン]
著・文・その他

染田屋 茂[ソメタヤ シゲル]
翻訳

井上 大剛[イノウエ ヒロタカ]
翻訳

内容説明

1940年5月、ヒトラーはすでにチェコスロバキア、ポーランド、デンマーク、ノルウェーに侵攻。ヨーロッパを征服すべく準備を進めていた。フランスは陥落寸前、イギリスの緊張が高まるなか、新首相として指名されたのは―ウィンストン・チャーチル、65歳。ドイツの圧倒的な軍事力に戦いをあきらめてヒトラーと交渉すべきという意見を退け、新首相は戦うことを決断する。アカデミー賞映画小説版。

著者等紹介

マクカーテン,アンソニー[マクカーテン,アンソニー] [McCarten,Anthony]
小説家・脚本家・監督。1961年、ニュージーランド生まれ。小説家としてのデビュー作『Spinners』(00)は、エスクァイア誌が選ぶその年の小説ベスト10に選ばれた。脚本とプロデュースを担当した『博士と彼女のセオリー』(14)で、アカデミー賞脚色賞・作品賞にノミネートされる

染田屋茂[ソメタヤシゲル]
翻訳者・編集者

井上大剛[イノウエヒロタカ]
翻訳者。大正大学、国際基督教大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

102
映画の原作となったノンフィクション。1940年5月のイギリス。ナチスドイツと戦い世界をヒトラーから救った名首相とされるチャーチル。だが、戦前の彼は独裁者ヒトラーに対する警告を続けても政権の中枢から遠ざけられ、ドイツとの戦争をなんとしても避けようとする宥和派からは「戦争屋」のレッテルを貼られた。英国は武力でナチスドイツと戦った。だが彼は国民をその言葉で鼓舞し率いた。彼のとった行動は全くブレていないが、時代と環境によってその評価は大きく変わる。戦時には戦時に相応しい指導者が必要ということだろうか。★★★★2018/04/24

Panzer Leader

50
山あり谷ありの政治家人生を送ってきてもう終わりと思われていたチャーチルが、ドイツの西方電撃戦開始の非常に困難な時期に首相に就任。ヒトラーとの和平交渉を望む声もある中、敢然とドイツとの戦いを決断した彼が議会や国民に語りかけた三大名演説を軸に1940年5月10日から6月4日までを描いた作品。この演説を読むと当事者でもないのに胸が熱くなるほど心が揺さぶられる。言葉を動員したとあるが実際のところ言葉しか武器はなかったとも言える。 2019/09/10

yamatoshiuruhashi

32
巻末解説に経緯は詳しいが、著者アンソニー・マクカーテンが映画の脚本を書くと同時に克明な資料の裏付けを以て書いた本でノベライズでもなく、また「原作本」という訳ではなく映画と補完しあう歴史記録と言えよう。大英帝国を強固な意志で守り通したというイメージが定着しているチャーチルだが、実のところはどうだったのか。そしてかれは議会政治というものに対して、あるいは世界を席巻する激突の時代に「言葉」でどのようにたちむかったのか。「民主主義」、「議会」、「ノブレス・オブリージュ」の意義を追求した見事な一作である。2018/06/21

えーた

21
1940年、ナチスがヨーロッパを蹂躙していく中、遂に同盟国フランスも陥落間近となり、いよいよ欧州平和の防波堤という役割がイギリス一国にのしかかろうとする中、新首相に選ばれたチャーチル。本書のテーマは「言葉の力」で、若き日に鍛え上げたレトリック技術を駆使し、一字一句周到に彫琢されたチャーチルの「演説」が、ヒトラーとの和平交渉という悪夢のような案に傾いていった議会の考えを一変させ、閣僚や国民の士気をいかに鼓舞していったかが描かれている。私が最近ハマッた映画「空軍大戦略」の前日譚としても読めて本当に面白かった。2018/11/19

スー

19
1チャーチルといえば頑固で癇癪持ちのイメージでしたが繊細で傷つきやすくそして最も驚いたのが演説の名人だった事です。ヨーロッパの戦争は両陣営のリーダーが演説の名人だったのですね。チャーチルは大臣時代にいくつかの失敗をした影響で危険人物扱いだったが首相になると政権の安定の為にヒトラーの躍進の後押しをした形のチェンバレンを仲間にしてバランスを取る一方で名演説で国民をドイツとの戦いに向ける所は鳥肌モノでした。ダンケルクくらいまでだったので終戦までのチャーチルが読みたかった。2024/01/06

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