絆創膏日記

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041065150
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「自分の心の有り様を残しておくために、僕は言葉を紡いでいる」――13歳で『自閉症の僕が跳びはねる理由』を著した東田直樹。25歳の等身大の心をありのままに、おもねることなく綴った一年半の日記エッセイ。

内容説明

会話ができない自閉症作家が綴る、ありのままの心の記録。

目次

第1章 秋からの始まり
第2章 雪解けから春へ
第3章 花は散るけれど
第4章 るるるの季節
第5章 変化を楽しみながら
第6章 いつか振り返る日が来る

著者等紹介

東田直樹[ヒガシダナオキ]
1992年千葉県生まれ。会話のできない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。13歳の時に執筆した『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫)で、理解されにくかった自閉症者の内面を平易な言葉で伝え、注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

81
東田直樹さんの最新刊。彼も26歳になりました。日記形式になっていて、四季の移り変わりと共に自分の幼い頃の事や学校での話、取材されたり、講演会での出来事など健常者の若者となんら変わらない。むしろそれ以上に思慮深く考えてる。言葉が出せないもどかしさ。思ってることと違い勝手に動く手足。文章にできる技術を身に着けるまで、たくさんの苦しみを味わい凄まじい根気が必要だったと思いますが、そのおかげで多くの人に伝わったこと。本当に素晴らしい。2020/07/12

ヒラP@ehon.gohon

28
なんと瑞々しい感性でしょう。コミュニケーションの上手くとれない障害の子たちと共にいると、東田直樹さんの著作に助けられ、支えられているように思います。「絆創膏日記」は、東田さんの受けとめた日常であり、書かれていることは彼の個性、オリジナリティではあるけれど、自閉症の子どもたちは、人に伝えられない自分を持っているのだと再認識させられました。事業所で行き詰まったとき、この本を開きたいと思います。2020/11/23

Natsuko

25
東田直樹さん作品7作目。13歳で作家デビューした彼も30歳を迎えた。文章表現の成熟を感じる。自閉症の方の理解に役立ちそうな箇所をチェックはしているが、以前の感想にも書いたように自閉症の著者云々という読み方はもう必要ない、一人の青年作家としての感性が素晴らしい。…とはいえ仕事本、図書館で2度延長してやっと読了。仕事がらみの勉強本がきつくなってきた…自分ルールを見直すか葛藤🌀 2023/04/26

さく

4
図書館の新刊コーナーでタイトルに惹かれて手に取った。自閉症の青年が記した日記で出来事ではなく考えたことが綴られている。会話が出来ないなんて信じられないくらい聡明な文章だ。励まされた人が「ありがとう」と応えるが、そこには優しい気持ちへの感謝ともうひとつ、早く話を切り上げるためのお礼という意味がある(人を励ますということ)。気持ちは本当に嬉しいけど、難しいことってあるんだよ伝わらないけどって時。経験ある。 著者の本は初めてだったので、13歳の時の本「自閉症の僕が飛びはねる理由」を読みたい。2020/07/25

フリージア

4
ぐっと胸に染み入るものや自分の傲慢さに気づかされるものや・・・。筆者の成長に目を見張り、その苦悩や悲しみ、喜び、希望を共有できるような一冊だった。毎回胸を打たれる。また次回作も読みたくなる。2020/06/29

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