角川スニーカー文庫 美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ！！〈３〉

春日部 タケル【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2018/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 296p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041064672
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

春日部　タケル［カスカベ　タケル］
著・文・その他

Mika Pikazo［ミカ　ピカゾ］
イラスト

内容説明

「プロとして公私混同は絶対にしない―それでも私は、どうしようもなく、黒川さんの事が好き」ついに発売された天花の新作ラブコメはスマッシュヒット。天花の素直な笑顔を久しぶりに見た清純は、作品をもっと多くの人に読んでもらおうと決意する。ひよこの新作コメディもじわじわ人気に。加速するひよこの天然＆ソレイユのツンデレに振り回されつつも、清純は夢のミリオンセラーへ近づいていた。「編集者って―楽しい」しかし天花と清純が付き合っているという噂がなぜか浮上し、ついには担当編集交代の危機に！？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[佐治駿河]

やっぱりギャグセンスが光る作品。そして終盤のシリアス展開もポイントが高いです。途中でアニメしか見ていませんが【脳コメ】で使用されていたポイオツネタがそのまま描かれており感動すら覚えました。（原作でも同じ展開なのか気になります。）それとさすが無自覚鈍感系主人公の極みの黒川さん。ヒロインたちのフラグも建てまくり、一級フラグ建築士ですね。最後に編集長がロリババア（ＪＫ風なのでロリではないか？）だとは意表突かれましたね。今後、黒川とどのように絡むのか楽しみです。

2024/12/05

[スズ]

天花のラブコメ重版やソレイユとひよこのニコ生放送等、担当作家達の売り出しも順調に進む中、とある一枚の写真がネットにアップされた事で激震が走る第３巻。なろう作品の飽和による新人賞応募作品の傾向の偏りやネチケットの意識が低い人達のネットでの誹謗中傷によるクリエイター潰し等、業界の裏側ネタを多分に含みながらも、作品を生み出す事の情熱と読者への想いが燃え盛る炎の如く読み手の心を震わせてくる巻。黒川に救われた三人のヒロインの火傷しそうな程熱い宣言と自覚した恋心も非常に良く、ソレイユの激昂シーンに胸が熱く痺れました。

2019/05/04

[しぇん]

今回は創作の話でなくスキャンダルと戦う話でした。天花も良い子だけどソレイユとひよ子のコンビが可愛すぎて、こちらに惹かれてしまいます。次巻の伏線が出て終わりましたが、何か超展開になりそうで一抹の不安を感じつつ次も楽しみにしときます。

2018/04/01

[ななめうえ]

本当におもしろい！前半とかもう完全にふざけてる（いい意味で）だけで、しかもボケが枯渇しないのだからマジですごい。そして後半のシリアスよ。黒川編集爆ぜろ。あ、著者さんこんな感じのあとがきが結構好きなので、これならもこの調子でお願いしますね。

2018/07/23

[真白優樹]

天花とひよこの作品が売れ出す中、根拠のない噂が清純を危機に追い込む今巻。―――今度は貴方を助ける番、その無限の悪意の檻の中から。昨今目にする事が増えてきた感のある炎上騒ぎ。その騒ぎへと清純が巻き込まれる中、天花達が立ち上がる今巻。失くしたくない人がいる、日々がある。だからこそ今戦う理由がある。底なしの悪意の昏さ、そして愛してくれる人達の温かさ。そんな相反する要素が、単なる勧善懲悪ではない光を持ち、胸に独特の温かさを齎してくれる巻である。新たな作家の用意も整い、次の舞台に何が待つのか。 次巻も楽しみである。

2018/04/08