くらげホテル

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041064535
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

下北沢発、フィンランド経由……。あなたは、異次元に行けると言われたら?「かもめ食堂」「めがね」などで知られる
俳優のもたいまさこさんに、コメントをいただきました。

「変わることをおそれるな、と言われたような
妙にスカッとした気持ちになれました。
不思議な森の奥から、静かに希望の光が射してくる。
そんな新しい物語だった」 もたいまさこ

===

「本当なんですかね……ここに、異次元の世界があるって」

フィンランドの「ホテル・メデューサ」で出会った、日本から来た、年齢も性別もばらばらな4人。
人を(たぶん)殺してしまった男、何もかもうまくやれない女、妻に先立たれた男、子育てを終え第二の人生を始めた女。皆それぞれの事情でこの地にやってきていたが、共通しているのはどうやら、「異次元」や「メデューサ/くらげ」といった言葉、そして、地味にファンがいるお菓子「くらげキャラメル」に導かれて、ということのようだった。

さえざえと美しいフィンランドの森で、強い風が吹き抜ける。そして「向こうのほう」から来た、スミレという女性が案内したのは……。

異次元なんてあるわけない、けれど、あるかもしれない。この世界の、「本当の本当のこと」って、なに?
あなたは、異次元に行けるよと言われたら、行ってみますか? (フィンランド経由で)

ちりばめられたユーモアとフィンランドの空気に、心がすうっと楽になる、世界が広がるサプリ小説。

尾崎 英子[オザキ エイコ]
著・文・その他

内容説明

下北沢発フィンランド経由、「異次元」に行けると言われたら、あなたは?心が楽になるサプリ小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

67
面白かったです。「異次元」というキーワードから集まる4人。謎の女性も現れます。現実の世界ではない場でそれぞれ思うことがあるようでした。生き方や考え方を垣間見るようでした。どことなく漂う幻想的世界も魅力です。2019/08/02

野のこ

61
いざ行かん 異次元へー フィンランドのホテルメデューサ に導かれた それぞれに事情を抱える男女4人の日本人。異次元に身構えたけど、4人もそのつかみどころのない言葉を目の前に、戸惑いや好奇心の心の揺れは 読みごたえがあったし、フィンランドが舞台なのが好み。スミレさんのブルーベリーパイ、森の中のホットドック。ついつい1箱食いしちゃう くらげのコリコリとした食感と柔らかで濃厚な甘みもくらげキャラメルも食べてみたいです。ラストも良かった。なるほど、だからくらげホテルなのね。これくらいの不思議がちょうどよい。 2018/08/11

Kei

41
異次元などの言葉尻はあるものの、普通のホテル客群像劇。独特のほっこりしたムードがあって、悪者がでなくて良かったかな。2018/08/08

yoshimi

27
フィンランドのホテルに異次元へと繋がる場所がある。そんな不思議な言葉に導かれるようにフィンランドへとやってくる男女4人。現実的な彼ら彼女らの日常と『異次元』という突飛な言葉が違和感なく繋がるのが面白い。本当に異次元はあるのか?そもそも異次元とは何なのか?不思議な読後感に満足。2018/09/04

ケイティ

25
面白かった。「異次元」という謎のキーワードとともに導かれるようにフィンランドのホテルにやってきた4人の男女たち。そこに現れた謎の女性、スミレが皆を異次元に連れて行くという。それぞれ現実の生活に思うところがあり、どんな結論を出すか気になって一気読み。尾崎さんは2作目ですが、ちょうどいいテンションでとても読みやすく、ちょっと緩めなエンディングといい、なぜか単館系の映画を観たような余韻。今後も楽しみです。2019/06/09

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