出版社内容情報
恋に落ちた。精一杯愛した。期限つきの恋だと知っていたけれど――NYのレストランで、ピアニストの絵未が出会ったのは、脚本家志望の青年。夢を追う彼の不器用な姿に彼女は惹かれていくが、彼には妻がいた……。恋を失っても、前を向き凛として歩く女性たちを描く中篇集。
喜多嶋 隆[キタジマ タカシ]
著・文・その他
内容説明
恋に落ちるときは、理屈じゃない。たとえそれが永遠に続くものでないとわかっていても…。マイアミでプロ・テニスプレーヤーとして奮闘する可奈と、はからずも“不法入国者”となってしまったジャマイカ人の青年。NYのバーでピアノを弾く絵未と、脚本家志望の風変わりな男。2つの出会いには、切ない期限があった―。試行錯誤しながらも、前を向いて歩く女性のしなやかな強さをさわやかに描く。スウィートでビターな恋愛小説。
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
コピータイター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
84
タイトル通り、期間限定のラブストーリーを二編書かれた一冊です。それぞれに少し謎めいた男性と、まっすぐなキモチをぶつけていく女性のやりとりが綴られており、なんとも淡く切ないキモチになります。個人的には一作目で書かれていたテニスプレイヤーとジャマイカ青年との恋愛物語にグッときました。二作目はジャズピアノを奏でる女性とミュージカルの脚本家を目指す男性との話で、こちらは一作目ほど、二人の距離感ややりとりにドキドキ感はなかったかなと。どちらも前向きな女性を描いており、改めて女性はたくましいなと思わせてくれました。2024/06/06
Kimiko Watanabe
4
いつも警察モノばかり読む私に、爽やかな気持ちをくれる作品でした。江ノ島行きたくなりました。(江ノ島は話には出てきません。)2018/03/29
唯
3
ト書きの様なぶつ切れの文体で、シーンも飛び飛び。作者は日本人だというのに、翻訳体の様な文章なのは何故なのか。80年代の作品と思わせる程の古さがあるし、カラオケの映像っぽい陳腐で三流のストーリー。アメリカ人をステレオタイプに描き過ぎであり、中学生の英語の教科書『New Horisen』を思い起こさせる。観光サイトの読み物として載せるならぴったりかもしれない。よっぽど暇で疲れている時に暇潰しに読みたい。もはや自慰目的として男を都合良く利用する主人公2人がとにかく性格悪過ぎ。→2022/06/25
kaede
2
「さらり」著者がよく使う言葉。仕事で精神的に疲れていると、重たい複雑なミステリーには手が伸びない。本作のような優しい物語の中にいたい。2021/10/22
Masayoshi Arakawa
1
20230427 110 読了です⁉️2023/04/27