出版社内容情報
恋に落ちた。精一杯愛した。期限つきの恋だと知っていたけれど――NYのレストランで、ピアニストの絵未が出会ったのは、脚本家志望の青年。夢を追う彼の不器用な姿に彼女は惹かれていくが、彼には妻がいた……。恋を失っても、前を向き凛として歩く女性たちを描く中篇集。
喜多嶋 隆[キタジマ タカシ]
著・文・その他
内容説明
恋に落ちるときは、理屈じゃない。たとえそれが永遠に続くものでないとわかっていても…。マイアミでプロ・テニスプレーヤーとして奮闘する可奈と、はからずも“不法入国者”となってしまったジャマイカ人の青年。NYのバーでピアノを弾く絵未と、脚本家志望の風変わりな男。2つの出会いには、切ない期限があった―。試行錯誤しながらも、前を向いて歩く女性のしなやかな強さをさわやかに描く。スウィートでビターな恋愛小説。
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
コピータイター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kimiko Watanabe
4
いつも警察モノばかり読む私に、爽やかな気持ちをくれる作品でした。江ノ島行きたくなりました。(江ノ島は話には出てきません。)2018/03/29
唯
3
ト書きの様なぶつ切れの文体で、シーンも飛び飛び。作者は日本人だというのに、翻訳体の様な文章なのは何故なのか。80年代の作品と思わせる程の古さがあるし、カラオケの映像っぽい陳腐で三流のストーリー。アメリカ人をステレオタイプに描き過ぎであり、中学生の英語の教科書『New Horisen』を思い起こさせる。観光サイトの読み物として載せるならぴったりかもしれない。よっぽど暇で疲れている時に暇潰しに読みたい。もはや自慰目的として男を都合良く利用する主人公2人がとにかく性格悪過ぎ。→2022/06/25
kaede
2
「さらり」著者がよく使う言葉。仕事で精神的に疲れていると、重たい複雑なミステリーには手が伸びない。本作のような優しい物語の中にいたい。2021/10/22
Masayoshi Arakawa
1
20230427 110 読了です⁉️2023/04/27
たっけ
1
う~ん…。 喜多嶋隆さんの小説は、デビュー当時から僕のお気に入りだったのですが、最近は少しずつ僕の気持ちに響きにくくなってきたような感じがします。僕の感性が変わってきたのか、喜多嶋隆さんの作風が変わっていたのか? 君は今でも読んでいますか?そしてどんな風に感じていますか?2021/01/17