角川文庫<br> 本のお茶

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角川文庫
本のお茶

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041061381
  • NDC分類 791
  • Cコード C0195

出版社内容情報

明治39年に刊行された岡倉天心の名著『茶の本』にカフェのスパイスを加え、手に取りやすいビジュアルブックとして現代によみがえりました。
100年を越えて愛される、茶の道を通して語られる天心の言葉は、日本の文化を世界的な視点でとらえた今こそ触れておきたいものばかり。
教養書、茶道書として扱われがちな『茶の本』のエッセンスを、イメージビジュアルとわかりやすい現代語訳でまとめました。
カフェで過ごす穏やかなひとときのような、味わい深い読み心地をお楽しみください。

内容説明

明治39(1906)年にニューヨークで刊行、世界中で翻訳されベストセラーとなった岡倉天心著『茶の本』(The Book of Tea)。100年読み継がれる天心の言葉は、茶道の精神、礼法を通して日本やアジアの文化、価値観を世界的な視点でとらえた、今こそ触れておきたいものばかり。『茶の本』のエッセンスを、カフェやお茶を愛する現代人に向けて美しいカラー写真とわかりやすい意訳でまとめた、心を落ち着ける一杯のお茶のような本。

目次

第1章 一杯のお茶の中に
第2章 お茶の歴史
第3章 タオイズムと禅
第4章 茶室
第5章 アートと向きあう
第6章 花
第7章 茶人たち

著者等紹介

川口葉子[カワグチヨウコ]
ライター、喫茶写真家。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数

藤田一咲[フジタイッサク]
写真家。東京都生まれ。二十代をパリに暮らし、喫茶三昧。あらゆるジャンルの写真を手掛け、広告、雑誌、書籍と幅広く活躍。写真展、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

84
岡倉天心の「茶の本」の抜粋や写真を多用し、お茶、茶道の素晴らしさを軽く紹介している本。「茶道。それは日々の雑多なものごとの中にひそむ美しさを深く愛すること。」「自分自身が美しくなければ、美しいものに近づく資格はない。」等の言葉が印象的。ここで言う「美しい」とは見かけの美醜ではなく、心の持ち用の事だと私は理解する。茶道にしても、華道にしても、「道」と名の付くものは形式美も大切だけれど、それを楽しみ愛する心が一番大事なんじゃないのかなと。のんびりお茶を飲みながら岡倉天心の本も読んでみたい。2018/11/06

アキ

68
美しい写真と共に、岡倉天心「茶の本」の意訳本。中国南方が原産の茶の木が漢の時代に薬用として医学の分野で知られ、唐の時代「茶」という文字が生まれ、「団茶」として飲まれた。宋の時代に粉末を泡立てる「抹茶」となり、日本に伝わるが、中国では元によりその文化が途絶えてしまい、明の時代に「煎茶」が生まれ、17世紀に西欧に伝わったこと。茶道の歴史と南方禅の影響から日本の茶の湯が生まれたこと、タオイズムの始祖・老子の名前と結びつきがあること、などを知りました。茶席のための禅語集からの言葉がどれも含蓄ありそうで興味深い。2019/09/19

goro@80.7

55
東京カフェ散歩の川口葉子さんによる岡倉天心「茶の本」からの抜粋意訳と写真家藤田一咲さんのフォトによる「お茶の本」穏やかにお茶を楽しみたい人にとっては絶好の本です。茶室でお茶を飲んだことが無いので今年は茶室体験をしたいと思います。お茶を「道」に出来る心の持ちよう、凄い事ですが何も考えずまったりと過ごす時間の有難さでしょうか。2023/01/02

ユメ

44
茶道の精神には以前から興味があった。しかし、お茶を習いに行くことはなかなか難しい。そんなとき、この本と出会った。川口葉子さんが岡倉天心の『茶の本』を現代人に馴染みやすく意訳している。柔らかな文章はつくばいの音のように心地よく心に沁みわたり、ビジュアルブックという構成も、美しい写真を眺めながらまるで一服するように天心の言葉を噛みしめることができる。『茶の本』の教えから現代のカフェ文化を読み解くコラムも新鮮。日常の中で淹れる一杯のお茶を大切にすることで、茶道の精神の一端に触れることはできるのだと気付かされた。2018/01/20

たかこ

32
#茶の湯 #茶道 岡倉天心の「茶の本(The book of tea)」の抄訳。いろんな訳を読んできたけれど、この文章が一番今の自分にしっくりきた。私の茶人としての今までとこれからを思い、心にひたひたと沁みてきた言葉たちだった。茶人の私を作っているものは、茶道の点前をする時だけでなく、生活の中でのしぐさ、身のこなし、歩き方、美的感覚など人格を表現する礎になっていると感じる。そして、花をいけるということ。適当に草花を摘み取るのではなく、一枝、一葉を選び抜き草花の生命そのものの輝きを出せるように心を尽くす。2022/02/04

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