角川ホラー文庫<br> バチカン奇跡調査官―ジェヴォーダンの鐘

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角川ホラー文庫
バチカン奇跡調査官―ジェヴォーダンの鐘

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041059753
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

天才神父コンビ・平賀とロベルトの活躍がたっぷり読める、本編第14弾!フランスののどかな小村・セレ村にある聖マリー教会から、バチカンに奇跡申請が寄せられる。
山の洞穴に祀られた聖母像を礼拝している最中、「鳴ると奇跡が起こる」との言い伝えがある舌(ぜつ)のない鐘が鳴り、青い鳥が福音を告げ、全盲の少女・ファンターヌの目が見えるようになったというのだ。
証拠の映像も残っており、奇跡調査官の平賀とロベルトは、早速現地へと調査に向かう。
この一帯は、かつて「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる怪物が出没したとの伝説が残り、狼男や人を惑わす妖精が跋扈すると噂の森が広がる地だった。さらにファンターヌは3年前、森で大ガラスの魔物に出会ったことで視力を奪われたらしく──!? 
2人の活躍がたっぷりと楽しめる! 天才神父コンビの事件簿第14弾!

プロローグ 鐘は鳴る、奇跡の印として
第一章 鳥と聖母
第二章 謎多き道の始めに立ちて
第三章 悪しき霊らの為業
第四章 墓標と少女
第五章 精霊たち
第六章 天は微笑む、良き者にも悪しき者にも
エピローグ 主は全ての人々の傍らに




藤木 稟[フジキ リン]
著・文・その他

内容説明

フランスの小村の教会から、バチカンに奇跡申請が寄せられる。山の洞穴の聖母像を礼拝している最中、舌のない鐘が鳴り全盲の少女の目が見えるようになったというのだ。奇跡調査官の平賀とロベルトは早速現地へと赴く。この一帯はかつて「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる怪物が出没したとの伝説が残る地。さらに少女は3年前、森で大ガラスの魔物に出会ったことで視力を奪われたというが―!?天才神父コンビの事件簿、第14弾!

著者等紹介

藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

84
本編14段。久し振りにらしい奇跡調査の話し。今回はホラー色低め。宗教色強め。神秘性高め。少し冒険っぽい部分あり。ロベルトキッチンが本編で2回も出てきたのはファンサービスかな?自然現象が偶然起きてしまったことと、大切な人への強い想いが結び付いてうまれた“奇跡”。「愛と赦し」のような、優しいけどどこか切ない話しでした。読後感は悪くないです。平賀達の神父として、調査官として、得意分野として本領発揮できてるようで、今までで一番「らしい」話しかもしれないですね。「ダ・ヴィンチ・コード」お好きな方にもオススメです。2018/04/13

眠る山猫屋

77
ジェヴォーダンと言えば、映画『ジェヴォーダンの獣』を想起。仇役はヴァンサン・カッセル(今はオランジーナのCMで有名かな?)でしたが、謎めいた貴族が登場、勝手にミスリードされちゃいました。今回はシリーズ屈指の良い話でした。平賀が暴走気味でしたが。ジュリア神父もローレンも出ませんでしたが、アルビジョワ十字軍、マグダラのマリアといったキリスト教史の異端解釈は深く面白かった。そして現代にも息づいている可能性に想いが及ぶ物語。今回の奇跡は認定しても良いのでは?それくらい優しいアンドレの想い。2018/06/06

ぽんすけ

57
読後の印象は悲しいけど優しい話だなぁだった。今回も奇跡ではなかったけど、ファンターヌには奇跡だと思っていてほしい。アンドレが命を懸けて望んだように。しかしいつもながら二人の軌跡調査は対照的。ロベルトはコミュニケーション能力を活かして対人戦法だし、平賀は超地味で根気仕事の科学捜査。対照的な二人だからいいのかな。あとシン博士と平賀のやり取りが面白すぎる。博士の皮肉に全然気づかずに最後に博士に送ったメールが倍返しになってそう。今回古の地母神信仰やミスラ神信仰がキリスト教へと繋がっていく過程が大変ためになった。2023/08/22

カナン

52
前巻で奇跡調査って何だっけ…と熱が冷めたのですが、今回は平賀もロベルトもバランス良く各々の専門分野で活躍出来ていた印象。動き回る平賀が目立ちがちですが、饒舌になったロベルトの怒涛の宗教と神話の成り立ちについての語りは、巻末の参考文献の凄まじいボリュームを確認すれば、「目を瞬いた」という表現が多過ぎる…なんて些細な文句もあっさり許せる程の情報量です。バチカンの神父でありながらその根幹に「矛盾」という証を突き付けていく彼が好き。そして今作は、バチカンが認めずとも紛うことなき「愛」によって起こった奇跡だと思う。2018/09/11

中島直人

52
楽しく読め、終わり方も温かくて、気持ち良く終われた。読み続けていこうと思います。2018/05/07

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