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出版社内容情報
春日部 タケル[カスカベ タケル]
著・文・その他
Mika Pikazo[ミカ ピカゾ]
イラスト
内容説明
遂に傑作ラブコメを完成させた天花だが、顔が赤い&妙な質問ばかりで様子がおかしい。一方、新作執筆中のひよこは「何かが足りない気がする」とスランプに戻ってしまう。悩める清純の元には、眼鏡でえっちな有名作家(パンツはいてない)や超売れっ子絵師(優しい×可愛い×〆切守る=天使)が現れて、リアルの方がいつのまにかラブコメ状態に!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
51
天花の新作ラブコメも完成し、彼女の作品の魅力を際立たせるイラストレーター探しを始めた清純は、常に平均以上のクオリティのイラストを描く優しい美人のソレイユ、破天荒で性格に難ありだが、ノッている時は凄まじい威力の絵を描く歪凶魔の二人と対面して…。普段は心優しい女性のソレイユの裏の顔は中々強烈でしたが、自分の描きたい絵を必死に心の奥に押し込んで売れる絵を描き続ける彼女の苦悩が辛く、スランプに悩むひよこが清純と協力しながら自分の作品を研磨していく姿を見て、作品を生み出す苦しみと凄まじい高揚感をひしひしと感じました2018/01/02
サケ太
34
うむむむむ、良い!良いぞ!ラブコメ成分倍増。他人からの好意に恐ろしく鈍感な黒川清純。恋心を自覚した天花。覚醒しつつあるひよこ。イラストレーターの新キャラも登場。ラブコメ展開にも燃料が投下され、次回も楽しみ。手探りながらも、トントントン、と話が進んでいくのがいいなぁ。2017/11/05
ラノベの王女様
30
悲願のミリオンセラーを目指す為、天花の著作を担当するイラストレーター探しから始まる今巻。―――勝つために、本気でぶつかれ。酷評され、結果が振るわず、信念を曲げ、傲慢になり、批判から目を背け、天才に壊され、才能を妬み、孤独から自暴自棄になったソレイユ。どうせ全力を出しても勝てないからとイラストの手を抜く彼女に、年齢も売上もキャリアも下回っているひよこが、臆することなく真正面から向き合って本音をぶつけるシーンは、淡々とボケをぶっこむだけだったひよこの、大きな精神的成長を感じさせてくれるわね。次巻も楽しみだわ。2017/11/02
中性色
28
恥ずかしいセリフ禁止。それぞれはあるが、今回はどっちかというとひよこ側メイン。前回はラストの展開がやや唐突だったけど、今回はページ数をかけて状況を整えたからかしっかりと説得力がでてる。しかし、ルールやマナーこそはあれど、好きなものを好きなようにかけるから商業家による同人も一定の理由があるのだろうな。というか、そんな遺言を真に受ける作家もどうなんだ。個人的にはひよこが好み2019/12/28
しぇん
25
打切られていなかったようで一安心。次辺りで終わらないかは不安ですが……。表紙のひよこさん中心の話になるかと思ったら新キャラのイラストレーターが中心気味の話になっていました。売れなかった事によって作風を変えた事に対する罪悪感。天才には絶対勝てない諦め、それでも創作するなど中々面白い展開でした。図らずも天才コンビVs凡人?コンビになった形ですがどのような結末になるのか楽しみです。2017/11/04