出版社内容情報
不作の村から年貢免除の陳情が。だが、ぞんざいな藩の対応に不満が噴出、一揆も辞さない覚悟だという。藩の中間管理職・天野一角は農民と藩の板挟みの末、中老から、解決できなければ切腹せよと命じられる。
内容説明
日本一小さな大名家に一揆の気配が!?藩の中間管理職・天野一角が調べると、不作に喘ぐ百姓たちが、年貢繰り延べの訴えを撥ねつけた藩に不満を募らせていた。石高は五千石だが家格は十万石の喜連川家。一揆など起きようものなら名家の恥だ。一角は中老の説得を試みるも怒りに触れ、百姓を説得できなければ切腹せよと命じられてしまう。村で殺しも発生し、爆発寸前の百姓たちのために一角がとった行動とは?シリーズ第4弾!
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て、94年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
82
喜連川の風「切腹覚悟」4巻。一角さん、今回も多忙でしたね、しかも失敗すれば切腹覚悟で、ますます百姓達の信頼を勝ち取りましたね。 2019/01/14
まみ〜
7
シリーズ第4作?領内の村に一揆の疑いがあると聞き、中老から調べるように命じられた一角?天候不順により年貢の繰り延べを求める百姓たち?一角は何とかしようと奮闘する…✊️さらに以前世話になった熊本細川藩の江戸屋敷に御所様からの礼状を届ける役目まで…? 今作も、一角さんは大忙しでした(笑)でも、やっぱり御所様はちゃんと考えてくださる方で(今作は直接の出演はなかったのが残念?)そして一角さんの真っ直ぐなところも良かったです?このシリーズ、江戸時代の話ですけど、現代にも通じるところがあるんですよね?2018/01/04
かずぺん
4
今回も丸く収めました。良かった良かった。2021/07/01
ひさか
4
2017年10月角川文庫刊。書下ろし。シリーズ4作目。いつもながら、一角さんは、苦労します。もう少し、報いがないと、寂しいです。2018/01/05
犀門
2
#018★★★★★一角さん、今回も上手く話を纏めましたな。2018/01/22