魔邸

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041059401
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

早く離れた方がいい。その家の、背後に広がる”じゃじゃ森”では、訳も分からず子どもが消える。

作家だった実の父と死別し、母親の再婚とともに引っ越しを経験した小学6年生の優真。ある日、なじめずにいた義父の海外赴任が決まり、移住先が決まるまでのいっときを大好きな叔父と暮らすことになる。しかし、叔父に連れられて訪れたその家は、”神隠し”の伝承がある森に建っていた。その家で過ごす最初の晩、何かが家の中を徘徊している気配を感じると、不気味な出来事が次々と優真に降りかかり――。

内容説明

作家だった実の父と死別し、母親の再婚とともに引っ越しを経験した小学6年生の優真。ある日、なじめずにいた義父の海外赴任が決まり、移住先が決まるまでのいっときを大好きな叔父と暮らすことになる。しかし、叔父に連れられて訪れたその家は、“神隠し”の伝承がある森に建っていた。その家で過ごす最初の夜、何かが家の中を徘徊している気配を感じると、不気味な出来事が次々と優真に降りかかり―。

著者等紹介

三津田信三[ミツダシンゾウ]
奈良県出身。編集者をへて、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。10年、『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

200
三津田信三は、新作中心に読んでいる作家です。タイトルと装丁からかなり期待して読んだのですが・・・“最狂”の家ホラーのキャッチ・コピーは、誇大広告でした。未読の真・<家三部作>の他2作を読むかどうかは微妙です。2018/02/14

紅はこべ

155
家の見取図が欲しかったな。ホラーからミステリに。ただ探偵役は不在で、犯人が全部告白という体。そして実はアンファンテリブルものだったりする。ホラーとしてもミステリとしても謎は多々残る。優真は何故異界にコンタクトする能力があるのか。奥白庄の他の別荘の事件の真相はとか。謎は全部は解き明かさないというのが、三津田さんの作品の特徴ではあるが。叔父さんが買ってくれた本、トムは『真夜中の庭で』以外は作者も作品も初見タイトル。題名からして面白そうなのばかりなので、是非調べてみなくては。2018/09/02

モルク

120
家シリーズ三部作の4作目。11歳の優真は母の再婚により同居するようになった義父とはなかなかしっくりいかない。義父の海外転居の話が持ちあがり母の妊娠もあって優真だけ夏休みの間義父の弟の別荘で過ごすことになる。案の定その別荘には…。入ってはいけない森、言い伝えられる神隠し、回りを見ても疑わしい人ばかり。そして最後はまさかの……。これってホラーではなくてミステリーなのか。一番怖いのは家でも森でもなく、人間だった。2019/09/17

sin

81
読み始めから違和感は拭えなかった。物語は何気無く気のせいと割り切ることも出来る怪を重ねて、そのうえで少年が記憶する異界の体験も相まって怖さを盛り立てていくが、運びに歯切れの悪さが感じられた。勿論、作者は信用のおける語り手である。しかし本作を含めて三部作とされる先行の『禍家』『凶宅』に比べると恐怖の比率は低く、十八番の怪談と推理の融合は、本作ではその伏線の存在が違和感をもたらしてマイナスに作用していたように思う。そして結局、怖いのは人間と云うこと…で落ち着いてしまうところも物足りなく感じられた。2020/07/12

ままこ

79
夏休み叔父の別荘で過ごすことになった好奇心旺盛な聡い少年。表紙の印象的な瞳の美少年、異界、かぼちゃ頭の歌、神隠し、不気味な森に洞…。現実と異界がリンクするサスペンスホラー。悪夢のような追いかけられるシーンは怖かった。ラストはあの場面に含みがあったのかと気づき無邪気な中ある怖さにゾッとした。2018/02/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12440198
  • ご注意事項