出版社内容情報
父は商人、息子は武士。
家族が力を合わせて闇を暴く、人気シリーズ新章突入!
武士として兄の仇討ちを果たし、婿入り先の米屋・大黒屋に戻った角次郎に、大目付の中川から呼び出しがあった。
曰く、古河藩重臣の知行地で、重税に抗議した村名主が不審死。
その息子が、事件の吟味に対する不満を直訴してきたため、商人として事を荒立てず訴えの真偽を探ってほしい、と言う。
旗本・五月女家の主となった息子の善太郎を連れ、件の知行地へ向かった角次郎。
待ち受けていたのは、腕利きの刺客と、思わぬ陰謀だった――!
内容説明
武士として兄の仇討を果たし、婿入り先の米屋・大黒屋に戻った角次郎に、大目付の中川から呼び出しがあった。曰く、古河藩重臣の知行地で、重税に抗議した村名主が不審死。その息子が、事件の吟味に対する不満を直訴してきたため、商人として事を荒立てず真偽を探ってほしい、という。旗本・五月女家の主となった息子の善太郎を連れ、件の知行地へ向かった角次郎。待ち受けていたのは、腕利きの刺客と、思わぬ陰謀だった―!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から「第二の藤沢周平」と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はにこ
28
前作から6年経った設定でスタート。前作で弱り始めていたおトクは亡き人に。大黒屋は羽前屋と力を合わせて札差株を買おうとするが思わぬ横槍が。。角次郎が武士だった頃に世話になった中川氏からの依頼もあり、善太郎と隠密業に。善太郎には世の中を知る、良い機会なんだけどお波津の言うとおり、角次郎が都合良い風に使っているとも言えるよね。新たな敵が現れた大黒屋。応援します!2021/04/06
ベルるるる
22
「入り婿侍商い帖」シリーズとしては10作目。 「大目付御用」の1作目。 大黒屋の主人となった角次郎、39歳。 五月女家を継いだ長男の善太郎が16歳になっている。今作では、角次郎と共に、古河藩の内部で起きている不正の証拠をみつける旅に出る。 2017/10/11
tomtom
10
一とあったのでてっきり一巻だと思い読んでみたら、シリーズ物でしたが途中からでも面白かった。米問屋側からの江戸の話も面白い。2021/05/12
高橋 (犬塚)裕道
6
星3。話は面白いが文体がちょっと苦手。2023/06/21
アボガドみよ
4
期待を裏切らない終わりかたでした。 次の巻は、きっと危険な場面がこの巻より増えると予想。 とても楽しみなシリーズです。2017/10/06