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冤罪犯

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041058671
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

平成29年7月、千葉県船橋市の休耕地で、ブルーシートが掛けられた幼女の遺体が発見された。捜査に乗り出した船橋署の香山は、7年前に起きた<田宮事件>と遺体の状況が酷似していることに気づく。<田宮事件>では不可解な経緯から証拠が見つかり、犯人とされた男は冤罪を主張したまま刑務所内で自殺していた。やがて、捜査を進める香山の前で、ふたつの事件をつなぐ新たな証拠が見つかって――。

内容説明

平成29年7月、千葉県船橋市の休耕地で、ブルーシートが掛けられた幼女の遺体が発見された。捜査に乗り出した船橋署の香山は、7年前に起きた“田宮事件”と遺体の状況が酷似していることに気づく。“田宮事件”では不可解な経緯から証拠が見つかり、犯人とされた男は冤罪を主張したまま拘置所内で自殺していた。やがて、捜査を進める香山の前で、ふたつの事件をつなぐ新たな証拠が見つかって―。乱歩賞受賞作家、渾身の警察ミステリー。

著者等紹介

翔田寛[ショウダカン]
1958年東京都生まれ。2000年「影踏み鬼」で第22回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。08年『誘拐児』で第54回江戸川乱歩賞受賞。14年「墓石の呼ぶ声」で第67回日本推理作家協会賞(短編部門)候補、15年に刊行した『真犯人』で第19回大藪春彦賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

140
丁寧に丁寧に刑事たちが犯人を追い詰める。事件はそうして解決するんだと思っている。な~んて建前は棚に上げておこう。冤罪なのか?ねつ造だったのか?禁じ手もあるんだ・・刑事が足を引っ張るどころが、敵にもなる・・そんな刑事ばかりじゃないと、誰か私に言って下さい。『自分が無実の人間を冤罪に落したのではないかー』そんな思いを抱えて死んだ刑事が哀しい。これから読む方は気を付けて、じりじりするくらい地味ですよ。でも私は面白かったです。2017/09/18

utinopoti27

134
千葉で発生した幼女誘拐殺害事件。船橋署の香山は、遺体の状況が7年前の「田宮事件」と酷似していることに気付くが、当該事件で犯人とされた男は、冤罪を主張したまま刑務所内で自殺していた・・。禁断の行為「証拠の捏造」。蒸し返されたくない上層部と、警察官としての矜持を重んじる男のせめぎ合いが読みどころの一つだ。そのうえで、7年間に及ぶ関係者の苦悩、捜査陣の執念といったドラマもきっちり描かれている。一方で、本作における冤罪という重要テーマの落としどころには、やや肩透かし感が否めず、もうひとひねり欲しかった気もする。2020/02/05

かなっぺ

132
あー、まるで静かなドラマを、夢中で見てしまった感覚に!!時を経た別の事件をもとに、7年前の事件が冤罪であったか、そうではなかったか次々と内容が気になって、吸い込まれるように読み進めた。淡々と話が進むなか、最後はえー!そうなの?嘘!とちょっとビックリしたりと謎をとくのに、現実逃避の読書に浸り良かったです。まだ読んでいたい余韻に浸りました(^∇^)読む手が止まらずに、予定の就寝時間が過ぎても夜中寝不足になっても読んでしまったよー。2018/01/15

モルク

109
女児誘拐殺人事件は、7年前に起こった事件と酷似していた。7年前の犯人は獄中で自死していた。模倣犯か、それとも過去の事件は冤罪だったのか。翔田作品は「誘拐犯」「真犯人」と、この手のものが多いが、どれも読ませてくれる。ほんの小さな手がかりから真実を暴き出し、取り調べでは犯人の心理を推し測りつつ追い詰める。が、証拠のでっち上げ、警察内部で露骨に仲が悪いのは見たくない。一致団結し真摯に立ち向かう日本の警察、理想であってもそんな姿がいいな。2018/07/05

ma-bo

105
休耕地で遺体で発見された女児の状況は7年前に起こった事件と酷似していた。模倣犯か?当時の事件は不可解な経緯で証拠品が見つかり、容疑者は刑務所内で自殺していた。冤罪だったのか?2つの事件を繋ぐ遺留品が見つかった事により恐慌をきたす上層部。過去の事件は冤罪か証拠の捏造はあったのか、新たな事件は模倣犯かそれとも真犯人か、独自の捜査を進める香山、三宅、増岡達。先が気になる展開で一気読み。船橋署の香山刑事シリーズはその後3冊刊行されているみたい。他作品も追っかけてみよう。2025/01/12

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