内容説明
江戸川乱歩賞などの文学賞の選出のほか、時代を率いる作家たちの交流団体としての一面を持つ日本推理作家協会。そこに所属する作家同士は、どのような付き合いをしているのか、また作家たちは、日々なにを考え執筆しているのか。そんな読者にとって垣間見ることのできない一面が、赤裸々に明かされる。抱腹絶倒の交遊録から、とっておきの読書録まで、協会に在籍する会員作家たちによる、珠玉の書き下ろしエッセイ集。
目次
飛鳥部勝則
東えりか
阿刀田高
姉小路祐
我孫子武丸
綾辻行人
新井素子
有栖川有栖
池井戸潤
井家上隆幸〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
111
推理作家協会70周年記念エッセイ。700人もいるのね~!存じ上げない方も多々いたが、皆さん『普通』なんだとちょっとほっこり。阿刀田さん『人生には、こんな楽しい時間があるんだなあー』から姉小路さんの親の介護と兄弟たちとの確執。あの大沢在昌が母親からの叱咤に初心を思い出し、東野圭吾の『奴隷』体験に柳さんの某出版社から掲載拒否には何やらキナ臭いが等々。面白くもおかしい協会が70年!これから米寿も白寿の先までも続いて行ってもらいたいものです。50周年の文士劇も楽しそうだが、ソフトボールの合宿までとは・・2017/09/10
yanae
67
日本推理作家協会70周年記念エッセイ。そうそうたるメンバーがエッセイを寄稿してます。70周年のことを書いていたり、10年で一番印象に残った本を書いていたり、協会への感謝を書いていたり内容は様々。いたって短いエッセイなので、すらすら読み終わりました。東野圭吾さんのエッセイは作家とはいえ、組織っぽさがあってくすりとしました(笑)2017/10/24
kei302
58
2017年の70周年記念エッセイ。謝辞と推し本ネタが多いけど、50周年のときに有志で演じた「文士劇(ホールを使い、チケットを売りで本格的)」のことを描いている先生方がわりといたので、よほど楽しかったのだろう。 当時は「アミの会(仮)」から本が出たタイミングだったので、ここぞとばかりに売り込んでいる先生もチラホラ。 北方謙三、寄付集め出版社廻りでガードマン多数出動は笑った。井上荒野『生皮』を読んだ直後の本だったから、 小説講座を持っている先生の話は、そういう目で持って読んでしまった。キンアミ本2022/04/08
九月猫
53
現在の会員数は700人に及ぶという推理作家協会の70周年記念本。108人のエッセイ収録。テーマは「10年雑感」「この10年のマイベストミステリ」「デビューしての雑感」から選択(らしい)。大好きな作家さんから未読の作家さん、私の不勉強から存じ上げない作家さんまで。意外な作家さんも協会員で驚いたり。雑感をざっと書いてる方、きれいにまとめる方、オチをつける方など、個性が出ていて面白い。50周年記念の文士劇の思い出を上げている方が多くて、見てみたかったなと。アミの会(仮)のことを書いてる方も多くて嬉しかった。2018/01/20
山田太郎
52
お題が3個あるのを最後の方に誰か書いててわかるというかはじめにどこか書いてあったか?短いのでわりとすぐ読めたというか柳さんの問題提起はどうなんだろうな。政治的なやつは難しいというか考えさせられるというか。難しいもんだと。2017/11/07