出版社内容情報
いつか応援席ではなく、 芝生のピッチに立ってやる。熱き高校サッカー小説
内容説明
県立青嵐高校サッカー部の武井遼介は、2年に進級してもAチーム入りが叶わず、Bチームでもがいていた。県3部リーグ優勝を目標に戦う中、遼介はチームのエース・上崎響と試合中に口論となり、衝突してしまう。上崎は、サッカーに対して迷いを抱えていた。インターハイでは、スタンドで応援役にまわる遼介らBチームの部員たち。Aチームのために声を嗄らし、練習を重ねた応援歌を熱唱するが、遼介の胸には、このままでは終われない、という気持ちが強くなっていき―。青春ど真ん中17歳、熱き高校サッカー小説。
著者等紹介
はらだみずき[ハラダミズキ]
千葉県生まれ。2006年『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ももかさん
19
読んでいるとなぜか涙がしみ出てくる。回りくどさや不器用さは共感できる。着実に成長している様は、自分の青春時代や子供たちの成長にシンクロしてしまう。次は来月なのか…。楽しみです。2019/04/24
さんつきくん
17
サッカーボーイズシリーズ最新刊。「THE青春」って言うより、高二になりBチームでスタメンを外れたりするなかで描かれる苦悩の描写が印象に残る。Bチームで腐る選手が出るなか、主人公遼介は腐らずにサッカーに打ち込む。時には衝突をするが、乗り越えて選手間のコミュニケーションを維持し、次第に遼介は支持を得ていく。Aチームのために、スタンドで応援したり、不調のAチームと紅白戦をしたり。遼介は持ち前の運動量でスパイクが壊れるまで走り続ける。遼介の成長もだけれど、上崎の成長も伺い知れて興味深い。サッカーはメンタルだ!2017/12/09
zanta
16
15/1/13/2018 私が中学高校の頃は、サッカー部の男子ってそんなに人気がなかった気がする。誰がいたか思い出せないのだもの。静岡県の産だからお正月の高校サッカーは見たけど。そんな時期のサッカー部員達をこの本で追体験しているかも知れない。能力がずば抜けているわけではないらしい主人公だが、とても性格が良くて前向き。これは応援しないわけにはいかないという感じ。今更ながら前段・中学時代の本を予約した。2018/01/14
このえ
14
★★★★★「サッカーボーイズ」シリーズ最新刊。小学校のころから我が子と重ねて見守ってきた遼介も高校2年生に。県立青嵐高校サッカー部で2年に進級してもAチーム入りが叶わず、Bチームで県3部リーグ優勝を目標に必死に戦う。時にはチームのためにエース上崎響と試合中に衝突もする。インターハイ予選では、Aチームの勝利のために応援歌を熱唱する。同じ学年でありながらAチームにいるメンバーや他校で活躍する友だちを見ながらも、くさらずひたむきにサッカーに打ちこむ遼介の成長をこれからも見守っていきたい。2017/11/25
ゆりゆか
12
ショック…!私、前作のU-16を読んでない!!中学を卒業してなお、サッカーが変わったと気づきながらも、遼介が悩みながらも真摯に真剣に、サッカーをしているのがよかった。個人として頑張る姿がチームを引っ張れるっていう存在は貴重だと思う。これからも応援したいなぁ。頑張れ!最後のスパイクのシーンが微笑ましくて好き。2018/03/07