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ノース，クレア【著】〈Ｎｏｒｔｈ，Ｃｌａｉｒｅ〉/雨海 弘美【訳】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2018/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 608p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041057308
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

世界幻想文学大賞受賞作家による、時代と身体を超えたSFサスペンス！国も、時代も、身体も超えた、前代未聞の追跡劇。
「ハリー・オーガスト、15回目の人生」の著者が贈る、全く新しいＳＦサスペンス！

私はケプラーと呼ばれる“ゴースト”――他人に触れると、その身体に乗り移ることができる。
ある時、身体を借りていた女性が、地下鉄の人混みで狙撃された。
私は咄嗟に近くの人へ飛び移り、やがて狙撃犯の身体を乗っ取った。
この男は何者で、なぜ私を狙う？
答えの鍵は、かつての宿主達にあるらしい。
私は、長い長い人生を思い返しながら手がかりを辿ってゆく――。
全世界、あらゆる時代を舞台にした、切なさ極まるＳＦサスペンス！

クレア・ノース［クレア　ノース］
著・文・その他

雨海　弘美［アマガイ　ヒロミ］
翻訳

内容説明

私はケプラーと呼ばれる“ゴースト”―他人に触れると、その身体に乗り移ることができる。ある時、身体を借りていた女性が、地下鉄の人混みで狙撃された。私はとっさに近くの人へ飛び移り、やがて狙撃犯の身体を乗っ取った。この男は何者で、なぜ私を狙う？答えの鍵は、かつての宿主達にあるらしい。私は、長い長い人生を思い返しながら手がかりを辿ってゆく。全世界、あらゆる時代を舞台にした切なさ極まるＳＦサスペンス！

著者等紹介

ノース，クレア［ノース，クレア］ ［Ｎｏｒｔｈ，Ｃｌａｉｒｅ］
１９８６年４月２７日イギリス生まれ。ロンドン在住。１６歳にして『ミラードリームス』（邦訳はソニー・マガジンズから）でデビュー。キャサリン・ウエブ名義でヤングアダルト向けファンタジー作品、ケイト・グリフィン名義で大人向けファンタジー作品を多数発表している。２０１７年、「Ｔｈｅ　Ｓｕｄｄｅｎ　Ａｐｐｅａｒａｎｃｅ　ｏｆ　Ｈｏｐｅ」で世界幻想文学大賞（長編部門）を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[南雲吾朗]

スピード感のある冒頭から引き込まれる。「ゴースト」の設定がユニークだ。とにかく、本当に面白い。すごく楽しい読書が出来た。

2020/05/16

[あさうみ]

他人の肌に触れると乗り移れる"ゴースト"が主役。ある日、自分の宿主が殺され、その殺し屋に乗り移ることにする。なぜ殺害されたのか、その理由を捜し求め始まるSFミステリー。他人を羨むことは尽きない。簡単に美人やお金持ちを次々脱ぎ着できるゴーストを羨むが、それがいい事ばかりじゃないと奥が深い。他人を愛するとは？最後、終止符の打ち方に心が締め付けられる切なさを感じずにはいられなかった。

2018/05/30

[akio]

触るだけで相手の身体に憑依し意のままにすることが出来るゴースト。彼ら自身は実態をなくし、服を着替えるように身体を変えていけば不老長寿、不死さえも不可能ではない存在です。それでも、その身体は誰なのか。それは誰の人生なのか。切り離せない焦燥。虚しさ。何よりも、憑依された宿主が解放される瞬間、記憶をなくし、意思を時間を奪われる恐怖を想像してはただもうゾッとしました。

2019/02/13

[しゃお]

人に接触する事で、その人を宿主として憑依する事ができる〈ゴースト〉と呼ばれる存在。他人に乗り移れば永遠にも生き続ける事ができる〈ゴースト〉だけれど、ケプラーと呼ばれる主人公は何者かに襲われ宿主を殺された事で、誰が何のために襲ってきたのか探す様子が描かれます。それは時に過去に寄生した際の物語が挿入され、いったいどのような結末に向かうのか、徐々に緊張感を高めながら進みます。決して派手な展開ではないものの、孤独な存在である〈ゴースト〉を通じて生きる事と愛するという事を考えさせる物語でした。

2018/07/28

[Small World]

他人に乗り移ることができる”ゴースト”たちの物語。私がこれまで読んできた同類の話では、記憶が共有できてたりする感じのものが多かったと思うのですが、この作品はちょっと違んですよね～。ゴーストは乗り移っても、その人の名前もわからない..クレジットの暗証番号もわからない。そして乗り移られた側もその間の記憶は残らない...。この制限が物語をこんなに面白くしているんですよね。読み始めはかなり混乱しますが、慣れてくると手が止まりません！。奪い、奪われあう共生できない不幸な人たちの悲しい愛の物語です。

2019/06/29