出版社内容情報
「このエッセイは2001年から2003年と2007年から現在までの13年間、熊本のタウン情報誌「タンクマ」に『映画のある生活』というタイトルで月一回連載されたコラムを編集したものです。かつて熊本の田舎モンだった僕が東京に出て映画監督になり、映画作りと格闘する姿や何気ない日々の暮らしを書き伝えることによって、かつての僕のような熊本の田舎モンが奮い立つきっかけになるといいなと思い始めた連載でした。映画への熱い想いや制作の苦悩、ときには愚痴まで映画作りに関する日常を衝動的に綴った拙い乱文ですが、その時代時代に私が何を思って過ごしていたか、その息づかいが少しでも伝わったら幸いです。ちっぽけな映画監督の本音を読んでいただけたら嬉しいです。」(本書のはじめにより)
代表作『GO』に始まり、数々の映画作品の創作にまつわる裏話や、世界の映画祭のこと、役者やプロデューサーたちとの出会いと別れ、舞台やMVなどの創作秘話、家族のエピソードなど、監督の日常が正直に書かれたエッセイ。連載中に熊本地震に見舞われたことも。それでも監督は映画を撮りつづけ、日々はつづいていく。この先の人生の選択肢に悩む若い人へのエールともいえる初めてのエッセイ集。
故郷が同じで、監督のエッセイを読んで育ったという俳優・高良健吾氏も本書を絶賛。
内容説明
13年間にわたる、映画作りの日々。初めてのエッセイ集。
目次
映画監督の日常というものは
映画祭で浅野忠信に勝った?
俳優、山崎努との忘れられない固い握手
僕が描く“死”について
夏になると思い出す子供時代の記憶
信頼できるスタッフとキャスト、みんなで創った映画
僕の青春はどんなものだったのだろうか?
僕たちのしていることはいつか意味を持つと思う
日本映画に観客を取り戻したい
祝!キネ旬ベスト1〔ほか〕
著者等紹介
行定勲[ユキサダイサオ]
1968年熊本県熊本市生まれ。映画監督。演出家。2000年『ひまわり』で第5回釜山国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。02年『GO』で第25回日本アカデミー賞作品賞・最優秀監督賞を始め数々の映画賞を総なめにし一躍脚光を浴びる。10年『パレード』は第60回ベルリン国際映画祭パノラマ部門国際批評家連盟賞を受賞。映画だけではなく舞台演出も手がけ、16年には『ブエノスアイレス午前零時』『タンゴ・冬の終わりに』の演出において第18回千田是也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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miicha
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きたむらさんえ
sayanu