出版社内容情報
朝日連峰に生まれ、そこで生き続ける男の素晴らしき人生!山に生まれ、
山に生き、
自然とともに、
暮らしてきた男の手記。
二月から三月にウサギを撃ち、四月から五月は熊撃ち、五月後半から六月はゼンマイ採り、夏は登山道の整備や釣り、秋は茸、山菜取り、イタチ狩りや再びクマ狩り、そして厳しい冬となる。
そんな日々を送っていたためか、野生の猿が突然抱きついて来たり、オシドリが五年間も家の池に住みついたりもした。(本文より)
生涯で50頭以上のクマを仕留めた伝説の猟師の生涯。この本には、生きる素晴らしさが詰まっている。
「本物ののマタギは志田さんの世代で最後だ。ラスト・マタギの言葉を残しておく意義は深い」と角幡唯介氏(ノンフィクション作家、探検家)が単行本の帯に推薦文を寄せた。待望の文庫化。
目 次
はじめに
第一章 クマを撃つ
手負いのクマが向かってきた!/初めてのクマ狩り/クマ狩りの季節/朝日連峰の昔ながらの「巻き狩り」/クマに襲われて/クマ撃ちの名人の条件とは?/クマの冬眠と出産/クマの習性を知ることが大切/クマは人を喰うか?/私たちの失敗/長老の過ち
第二章 魚を捕まえ、動物を追う
子どもの頃から魚を捕る/ヤブをこいで渓流釣りへ/盆休みの楽しみ、川干し/岩魚、ナメコ、舞茸の宝庫だった出谷川/食べきれないほどの岩魚づくし/トーマス・ブリックス氏の思い出/初めてウサギを獲る/ウサギの習性を知って狩りをする/穴を見張ってテンを撃つ/カワウソもいた大井沢/毛が白く体格の良い朝日連峰のカモシカ/世界的な発見、冬虫夏草
第三章 山に生まれ、自然とともに暮らす
水とともにある暮らし/生活の糧になったテン/最初の召集、最初の戦闘/同郷の兵を救出に向かう/たった六人の警備隊/召集解除、再度召集、結婚、三度目の召集、そして終戦/夫婦二人で人生の再スタート/国立公園の管理員に/「かもしか学園」/根子川遡行/エズラ峰登攀/積雪調査で遭難寸前/最初は相手にされなかった自然保護運動/山に生きる辛さ
第四章 岳人を助ける
高校山岳部の遭難/気象条件の変わりやすい朝日連峰/半年以上かかった捜索/雪の下の川底から遺体発見/あわや二重遭難か/無理な日程が事故を引き起こす/気のゆるみから死を招く/連峰最悪ガッコ沢遭難記/茸採りの行方不明者/常識ではかれない遭難者の心理/出谷川をゴムボートで下る/雪解けの滝から墜落/捜索の遅れが命取りに/猟銃泥棒を追う/女の子を拾った話/山で出会った不思議な話
志田 忠儀[シダ タダノリ]
1917年生まれ。8歳から山には入り80歳過ぎまで現役のマタギとして活躍。磐梯朝日国立公園内の山小屋の管理人や、月山朝日遭難救助隊長、地元猟友会会長などを歴任。山のことを知り尽くした達人として、経営する朝日山の家にはブルガリ日本支社長などのセレブや、日本各地のルアー名人が訪れる。
内容説明
手負いのクマが向かってきた!初めてのクマ狩り、朝日連峰の昔ながらの「巻き狩り」、クマ撃ちの名人の条件とは?など、マタギとしての仕事や、渓流で食べきれないほどの岩魚を釣った話、戦争召集そして終戦、国立公園の管理人の仕事や自然保護運動など。8歳で山に入り、15歳でクマを撃ち、野生動物たちが自然になつく男・志田忠儀の生涯を紹介し、自然の中で生きるすばらしさ、厳しさを伝える貴重な1冊。
目次
第1章 クマを撃つ(手負いのクマが向かってきた!;初めてのクマ狩り ほか)
第2章 魚を捕まえ、動物を追う(子どもの頃から魚を捕る;ヤブをこいで渓流釣りへ ほか)
第3章 山に生まれ、自然とともに暮らす(水とともにある暮らし;生活の糧になったテン ほか)
第4章 岳人を助ける(高校山岳部の遭難;気象条件の変わりやすい朝日連峰 ほか)
著者等紹介
志田忠儀[シダタダノリ]
1916年生まれ。8歳から山に入り80歳過ぎまで現役のマタギとして活躍。磐梯朝日国立公園の朝日地域の管理人や朝日連峰遭難救助隊、地元猟友会会長などを歴任。2016年5月100歳の天寿を全うした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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