家と庭

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041051436
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

家族に、普通なんてない。下北沢で暮らす人々の恋と家族の物語。中山望は、桜やバラやひまわりなど四季折々の花が咲く庭のある家で、母と姉と妹と暮らしている。大学を卒業して2年以上が経つけれど、就職する気にならないまま、マンガ喫茶でアルバイトをする日々だ。ある日、上の姉が娘を連れて帰ってきて、女5人との生活が始まる。家族や幼なじみ、バイト仲間と過ごす時間は、“何も望まない”望を変えていく――。
海の底のようなバー、神出鬼没の烏天狗、工事がつづく駅。
抜け出せなくなる町で暮らす人々の、色鮮やかで愛すべき日常。

畑野 智美[ハタノ トモミ]
1979年東京都生まれ。2010年、『国道沿いのファミレス』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2013年に『海の見える街』が、2014年に『南部芸能事務所』がそれぞれ吉川英治文学新人賞候補となる。ほかの著書に、『夏のバスプール』『メリーランド』『運転、見合わせ中』『ふたつの星とライムマシン』『夏のおわりのハル』『春の嵐』『みんなの秘密』『感情8号線』がある。

内容説明

中山望は、桜やバラやひまわりなど四季折々の花が咲く庭のある家で、母と姉と妹と暮らしている。大学を卒業して2年以上が経つけれど、就職する気にならないまま、マンガ喫茶でアルバイトをする日々だ。ある日、上の姉が娘を連れて帰ってきて、女5人との生活が始まる。家族や幼なじみ、バイト仲間と過ごす時間は、“何も望まない”望を変えていく―。海の底のようなバー、神出鬼没の烏天狗、工事がつづく駅。抜け出せなくなる町で暮らす人々の、色鮮やかで愛すべき日常。

著者等紹介

畑野智美[ハタノトモミ]
1979年東京都生まれ。2010年『国道沿いのファミレス』で第23回小説すばる新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

213
畑野さんらしい、どこかちょっとひねくれた感じもありながらのヒューマン恋愛&再生モノです。女性ばかりの家族の中で唯一男の主人公「望」は定職につかず、漫画喫茶のアルバイトで、ただ日常を過ごしています。そんなトキに一番上の姉が娘をつれて、謎の出戻りをし、二番目の姉は過去の'事件'から半ひきこもりに、一番下の妹は進路で悩みとそれぞれに色んなドラマが待ち受けます。主人公の幼馴染み「あまね」とのやりとりが読んでいて一番良かったかなと。お互いに好きで大切なのに、近い距離だからこそ素直になれない感じが良かったかなと。2017/05/22

いつでも母さん

158
『家族に、普通なんてない。』そうだね。自分の家族にとっては何があっても何もなくても、自分たちだけの『家族内社会』があるんだよね。世間と比べる事は無い。だが、この下北沢の中山家、頼りない長男・望、「あんたは恵まれてるよ」と、私が言っておこう!母と姉妹・・5人の女達の中で暮すとこんな感じになるのかな。家族それぞれの抱えた問題はどれも本人には大問題なのだが、それがもどかしいようなだけど収まるところに収まってほっこりした気持ちと、望と幼馴染・あまねのこの先が気になっての読了になった。嗚呼、気になる・・2017/03/27

takaC

136
望はあまねとくっつくだろうと最後から10ページ前くらいまで思っていたのにそれはこれからだった。はやく手みやげを見つけて迎えに行きなさいよ。2017/07/11

Aya Murakami

125
読メのとあるユーザー様おすすめの本ということで図書館で借りてきました。 家庭ではなく家と庭というタイトル通り人間関係が微妙な出だしでスタートしました。ペットのハリネズミが出てくるのも象徴的。寂しいのにお互い針がチクチクで触れ合えない感じでしょうか?主人公がアルバイト先で自分の仕事をいかにうまく後輩に押し付けようと考えているかというところからも利己的な人間関係が繰り広げられていることがうかがえました。ラストはそれぞれ自分の人生を生きるために家と庭から飛び立つ人物たち。自分を見つめてこその暖かさなのかも?2019/03/19

舟江

116
初読みの作家。題名はきっと「家の女達」とそのという意味なのだと思った。主人公望と母、姉、妹の家庭に長姉が娘を連れて帰ってくる。父はインドネシアへ単身赴任中なので、男性1名、女性5名での生活。内容的には、女流作家の作品であるにも関らず、心いためるものはなかった。また舞台である下北沢という地区名は、聞いたことがあるだけなので意味を見出すことはなかった。最後に1+(5+1)にならず、「1」になったところは意外だった。2017/04/20

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