出版社内容情報
囚われの女を救うため男は叛乱軍に合流する! 怒濤の展開、圧巻のラスト!静かなる野、モーヌップの大地。エミシの民を苦しめるウェイサンペの苛政に憤りを覚えた青年マサリキンは、一目で恋に落ちたチキランケを女奴隷となる運命から救うため、馬で逃亡を試みた。しかしその最中に敵将の愛息を殺し、追われる身となってしまう。マサリキンとはぐれたチキランケは、鎮所に連行されたが、按察使の寵愛を拒み、深く自分に閉じこもった。追っ手を交わしながら鎮所に近付いたマサリキンだが、叛徒としてウェイサンペの手下に捕らえられ、過酷な責め苦を負うことに。陰陽師はチキランケに凶兆が現れていると按察使に忠告、マサリキンは処刑場に連行されるが、そこに叛乱軍ヌペックコルクルが現れ、マサリキンを奪還した! 怒濤の展開、圧巻の歴史ファンタジー!
山浦 玄嗣[ヤマウラ ハルツグ]
1971年東北大学大学院にて、医学博士。東北大学抗酸菌病研究所で外科学、癌の実験病理学、放射線医学を専攻、81年同研究所放射線医学部門助教授。86年大船渡市盛町において山浦医院を開業。ケセン語訳で地元出版社より聖書を刊行し、方言学の面からも注目を浴びる。岩手県教育表彰受賞。ヨハネ・パウロ2世に謁見。2011年の東日本大震災時には、被災地の医師、クリスチャンとして多くのメディアに出演。13年、バチカン有功十字勲章受章。14年、小説『ナツェラットの男』で第24回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。
内容説明
囚われのチキランケを鎮所まで追ってきたマサリキンだったが、自らも牢に入れられた上に、反乱軍との関係を疑われ、死罪が下されてしまう。一方按察使は、モーヌップの地から蛮族と叛徒を一掃し、王化政策を進めようと企てるが、農民の逃散は止まらなかった。悲劇的な運命に翻弄されるチキランケが歌う、『風の歌』は人々の心を打ち、いつしか鎮所の誰もが口ずさむ歌になっていた。その頃、遠く離れたタンネタイの森には、エミシの反乱軍・ヌペッコルクルが今にも集結しつつあった。
著者等紹介
山浦玄嗣[ヤマウラハルツグ]
1971年東北大学大学院にて、医学博士。東北大学抗酸菌病研究所で外科学、癌の実験病理学、放射線医学を専攻、81年同研究所放射線医学部門助教授。86年大船渡市盛町において山浦医院を開業。ケセン語訳で地元出版社より聖書を刊行し、方言学の面からも注目を浴びる。岩手県教育表彰受賞。ヨハネ・パウロ2世に謁見。2013年、バチカン有功十字勲章受章。14年、小説『ナツェラットの男』で第24回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(選考委員:伊藤比呂美)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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