角川文庫
らんぼう (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041049198
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



大沢 在昌[オオサワ アリマサ]
著・文・その他

内容説明

巨漢の大浦・通称ウラと、小柄だが空手の達人の赤池・通称イケ―この刑事コンビは、腕は立つがキレやすく素行不良、やくざのみならず署内でも恐れられている。被疑者を半殺しにし、チンピラの車をぼこぼこにし、拳銃をぶっ放し、カジノでは大暴れ―だが、そんな傍若無人で無鉄砲な捜査が、時に誰かを幸せにすることも?笑いと涙の痛快刑事小説が、朗読会で披露された「ぶんぶんぶん」を収録した新装・完全版で登場!

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部中退。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。その後、86年『深夜曲馬団』で日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、94年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、10年、日本ミステリー文学大賞、14年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞。ハードボイルド、冒険小説を中心に幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

143
署内検挙率No.1で被疑者受傷率もNo.1の最悪刑事コンビ、ウラとイケが暴れまくる11の短編集。西原理恵子さんの漫画に度々登場する「金角&銀角」がモデルらしくて、そのハチャメチャぶりを読んでいたので、尚更おかしく楽しめた。『新宿鮫』のような深味は全くないが、大沢さんらしい人情とユーモアがまぶしてあって、気楽に読めるのが良かった。乱暴者で下品なコンビだが、弱きを助け強きを挫く姿が痛快で、ヤクザをあっと言う間に片付けてしまうのも格好いい。 ひと昔前に流行ったVシネマ(喩えが古い!)を楽しむ感覚で読んで欲しい。2022/08/13

タイ子

91
この2人、マル暴ではない。警視庁所轄のれっきとした乱暴刑事たち(よく刑事になれたな)。2人が歩けばヤクザに当たる、当たったヤクザは即ノックアウト。検挙率No.1、被疑者受傷率No.1。この2人が別々の署に異動になると、相棒になる刑事がいない、それも頭の痛いところでずっと2人は仲良し、こよし。11篇のタイトルのひらがな文字、何のこと?読んでわかるこの表現力。単なる暴力小説だけではなく、ここはしっかりと喜怒哀楽、哀感漂うストーリーも踏まえてのハードボイルド&ユーモア小説の勧善懲悪ぶりが気持ちいい。楽しく堪能。2022/05/07

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

53
積読本の消化。本書は、巨漢の大浦こと‘ウラ‘と小柄だが空手の達人の赤池こと‘イケ‘の‘凸凹迷コンビ‘が事件を解決する連作短編集。2人の検挙率は署ではNO1だが、同時に被疑者の受傷率もNO1。「刑事だから何してもいいと思ってんじゃねえ、相手がやくざだから何してもいいと思ってんだ」「パクるなんてメンドくせえことを俺たちはしないんだよ」いいぞいいぞ、もっともっとやっちゃえといいたくなった。痛快愉快な気分にさせてくれる1冊。 2022/03/31

ずっきん

51
巨漢ウラと空手の達人イケ、所轄最凶コンビによる短編集。もちろん脳内では金角銀角でのビジュアル再生w イケもでかいわww 無茶苦茶強いイケイケ刑事がヤクザをいわす単純な話ですが、視点を変えたり、ぶつっと切った後の余韻もすごく、そこはさすがの手練手管っぷり。胸にぐっとくる、目からなんかでちゃう『しとしとり』なんてものすごく好きです。なんべんでも読む。この新装版には『ぶんぶんぶん』が追加収録されています。もちろんサイバラ画伯による最悪最高の解説あり。サイバラにかかると、いおりんも北方親分もカタナシですなー(笑)2018/08/08

10$の恋

44
「面倒くせぇ、いちいち職質なんてしてられっか!」。署内検挙率No.1(被疑者受傷率もNo.1)、2人の刑事はデカイほうが“ウラ”でチビが“イケ”、人呼んで「史上最悪コンビ」。そんな二人の事件簿11話。凶暴だが鼻が利く。きな臭いことは一直線で解決に導く。トルエン中毒の強盗をお土産付きで叩きのめし、秘密のシャブ工場に突貫して丸焼けにさせ、こそ泥逮捕のついでに殺人犯をボコる…なんて日常。手加減無用、先手必勝。こんな二人に追われたワルこそ悲惨。頭突きに拳に蹴りに肘うち、「あとはなんとかならぁ」…ワイルドだったぜ。2022/04/14

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