出版社内容情報
週末は、いつもより、少しだけ特別な日。輝いて見える日。30代で独身、恋愛、結婚に縁がなく、平日は生活のためにひたすら働いている女たちの何気ない日常がこまやかな感性とともに描かれている。だからこそ、、週末のどこかへの旅が特別になる。
ひょんな事故から乗り合わせることになったドライブ――日常からふっと「週末」ぐらいの距離感で抜け出したその先にあるもの――。
「野性時代」「デジタル野生時代」に掲載した短編に、「モンキービジネス」に掲載、英語版にも載っている「海沿いの道」、「わたしがいなかった街で」につながる「ハルツームにわたしはない」も収録した全8篇。どれも週末にまつわる話です。(著者オフィシャルサイトより)
蛙王子とハリウッド
ハッピーでニュー
つばめの日
なみぎゅまの日
海沿いの道
地上のパーティ
ここからは遠い場所
ハルツームのわたしはいない
あとがき
柴崎 友香[シバサキ トモカ]
1973年大阪生まれ。99年短編「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」が文藝別冊に掲載されデビュー。2004年、『きょうのできごと』が行定勲監督により映画化。06年『その街の今は』で第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第23回織田作之助賞、2006年度第24回咲くやこの花賞を受賞。2010年『寝ても覚めても』で第32回野間文芸新人賞。14年、「春の庭」で第151回芥川龍之介賞受賞。
内容説明
31歳のわたしは年末から風邪を引いて2日間寝込んで気づいたら年が明けていた。そこに会社の既婚者の先輩女性が転がり込んできて―(「ハッピーでニュー」)。東京で暮らすわたしは、人が住む中で一番暑い場所に近いハルツームの天気を毎日確かめる。偶然や今という一瞬が永遠とつながる場面を描いた傑作「ハルツームにわたしはいない」。週末はいつもより少しだけ特別。見慣れたはずの風景が違って感じられる、8つの物語。
著者等紹介
柴崎友香[シバサキトモカ]
1973年、大阪府生まれ。99年、短編「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」が文藝別冊に掲載されデビュー。2004年、『きょうのできごと』が行定勲監督により映画化。07年、『その街の今は』で第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第23回織田作之助賞、第24回咲くやこの花賞を受賞。10年、『寝ても覚めても』で第32回野間文芸新人賞受賞。14年、「春の庭」で第151回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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