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虚実(うそまこと)妖怪百物語 破

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  • サイズ B6判/ページ数 480p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041047781
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

京極史上最長!計1900枚の超大作。巨大ロボ、出撃す!錯綜する虚構(フィクション)と現実(リアル)。
妖怪が各地に出現し、荒んだ空気が蔓延する日本で“妖怪狩り”が始まり――。

榎木津平太郎、駆ける!


富士の樹海。魔人・加藤保憲の前に、ある政治家が跪いていた。太古の魔物が憑依したその政治家に、加藤は言い放った。この国を滅ぼす、と――。妖怪が出現し騒動が頻発すると、政府は妖怪を諸悪の根源と決めつけ、駆逐に乗り出す。世相は殺伐とし、民衆は暴力的となり、相互監視が始まる。妖怪専門誌『怪』関係者は、この異常事態の原因究明のため、村上健司らが入手した呼ぶ子を出現させる謎の石の研究を続けるが……。


拾壱 妖怪小説家、一計を案ず
拾貮 邪神、なんとなく覚醒す
拾参 暴徒、御意見番を急襲す
拾肆 異端の輩、忽然と蜂起す
拾伍 霊視者、外道照身の妙技を顕す
拾陸 付喪神、黄昏に霊威を示す
拾漆 妖怪者、霊峰麓に屯す
拾捌 古きもの、信者と共に発動す
拾玖 怪談蒐集家、突撃す
廿 百鬼百怪、大翁の許を目指す

京極 夏彦[キョウゴク ナツヒコ]
1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビューする。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『幽談』『冥談』『眩談』『鬼談』『ルー=ガルー』『南極(人)』『厭な小説』『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』 『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『遠野物語拾遺retold』 ほか。

内容説明

富士の樹海。魔人・加藤保憲の前に、ある政治家が跪いていた。太古の魔物が憑依したその政治家に、加藤は言い放った。この国を滅ぼす、と―。妖怪が出現し騒動が頻発すると、政府は妖怪を諸悪の根源と決めつけ、駆逐に乗り出す。世相は殺伐とし、民衆は暴力的となり、相互監視が始まる。妖怪専門誌『怪』関係者は、この異常事態の原因究明のため、村上健司らが入手した呼ぶ子を出現させる謎の石の研究を続けるが…。

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
小説家・意匠家。1963年北海道生まれ。94年、妖怪小説『姑獲鳥の夏』で小説家デビュー。『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞、『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、『後巷説百物語』で第130回直木賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞、『遠野物語remix』「えほん遠野物語」シリーズなどにより平成28年遠野文化賞を受賞。お化け大学校教授、全日本妖怪推進委員会肝煎(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

200
第二巻「破」に突入です!21世紀の帝都東京に妖怪が跋扈し、LIVE中継されるなんて・・・妖怪というよりも、ウルトラマンの怪獣いやジャイアントロボ状態です。著者の遊び心満載で、かなり楽しんで書いています。大風呂敷を拡げたので、最終巻でどう収拾をつけるのかが楽しみです。それでは最終巻「急」へ、いざ!!!2016/11/23

勇波

138
絶望的状況から妖怪馬鹿たちの奮闘で光明が見えてきた。勢いに乗る妖怪馬鹿の中で「0%が数%になっただけじゃん」とバッサリいくのがもちろん京極。この屁理屈馬鹿はやっぱ一筋縄ではいかないね。この馬鹿達の中で綾辻氏だけがかなりの常識人に思える。しかしよく考えるとこの方「YAKATA」馬鹿でしたね。あと荒俣先生がロボに載ってるのを想像するだけで笑えます。最後に「オニを退治せよ」との水木大先生の鶴の…いや『神』の号令のもと物語はどう展開していくのでしょうか?『急』へ急ぎます★2016/11/05

KAZOO

129
今回は前回よりもさらにハチャメチャな感じがしてきています。水木先生ほか原作者や荒俣さんなども出てきてどうなっているのかという感じです。最初に加藤や加藤よりしたのデーモンが出てきたり、クトゥルフ神話関連のものあるいは学天則も出てきたりとこの分野が好きな人にはたまらないでしょうね。2018/01/16

優希

97
事件解決に向かうと思いきや、相変わらず妖怪騒ぎなんですね。しかも前巻よりますます盛り上がっているという印象を受けました。皆が馬鹿騒ぎしているのは面白いし、現代に忍び寄る妖怪のみならず、ロボとかも登場するのは最早ギャグ小説と言ってもいいかもしれませんね。少しは妖怪の絡繰は見えましたが。急できちんと収束するのか心配です。2017/07/19

ダミアン4号

89
世間の混乱全てが“妖怪”の仕業という風潮が広がり妖怪を愛して(?)止まぬ妖怪馬鹿達の身にも危険が迫る!ここまで思い切り実名を挙げてもいいものか?と問いたくなるくらい登場する有名作家の皆々様!京極先生無っ茶苦茶、楽しんでますよね(笑)妖怪にとり憑かれて引篭る以外なくなったKの元を訪れる作家のHさんFさん…“京極堂”の物語に登場する神経衰弱気味のあの方を訪れるシーンを思い出します(笑)それにしても…暴徒と化した民衆が理不尽な理由で押しかけてくる場面は物語と理解していても息苦しく…で、脱出の方法がアレって(爆)2017/02/26

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