出版社内容情報
気鋭の歴史作家が『時の娘』『薔薇の名前』『わたしの名は赤』などの名作をとおして、小説・宗教・美術が交差する「近代の謎」を読み解く!
内容説明
名作ミステリを読み解くと、美術が、宗教が、歴史が見えてくる!『時の娘』に隠された絵画の秘密、『緋色の研究』が提示する産業革命の功罪、『薔薇の名前』で描かれた宗教裁判。ミステリと絵画の密接な関係を論じながら、時代背景や当時の文化事情に華麗なロジックで鋭くメスを入れる。ミステリと歴史小説を知り尽くした気鋭の作家ならではの、画期的な近代史入門書。第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞作。
目次
第1講 『時の娘』は絵からはじまる
第2講 『緋色の研究』となりは何をする人ぞ
第3講 イギリス人には書けない「アッシャー家の崩壊」
第4講 『荒野のホームズ』あこがれのピラミッド
第5講 『薔薇の名前』の登場人物たちの名前
第6講 『薔薇の名前』宗教裁判に勝つ方法
第7講 『わたしの名は赤』偶像崇拝厳禁の国の偶像
第8講 『わたしの名は赤』歴史ミステリの成分分離
第9講 『緋色の研究』ホームズとワトスン君が交わす視線
第10講 『時の娘』は絵で終わる
著者等紹介
門井慶喜[カドイヨシノブ]
1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。16年、『マジカル・ヒストリー・ツアー―ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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