角川文庫<br> GIVER―復讐の贈与者

電子版価格
¥836
  • 電子版あり

角川文庫
GIVER―復讐の贈与者

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041046319
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

彼が現れる時、物語は180度表情を変える。心を侵すリベンジ・ミステリ!彼が現れるとき、物語は180度表情を変える。
これは、ある秘密を抱えた復讐代行業者の、恐ろしくも切ない軌跡――。

雨の降り続く日、訪ねてきた女に俺は仰天する。
彼女は数時間前、俺に殺され、浴室で冷たくなっているはずだ――。
過去に負い目を抱えた人々に巧みに迫る、正体不明の復讐代行業者。
彼らはある「最終目的」を胸に、思いもよらない方法で標的の一番の弱みを利用し、恨む人・恨まれる人を予想外の結末に導く。
人間の心を丸裸にする、6つの恐るべき復讐計画とは――。
再読必至の新感覚リベンジ・ミステリ!
解説・村上貴史



日野 草[ヒノ ソウ]
ひの・そう
1977年東京都生まれ。2011年『ワナビー』で第2回野性時代フロンティア賞を受賞しデビュー。著書に『GIVER』『BABEL』がある。2016年、「グラスタンク」(『BABEL』収録)が第六十九回日本推理作家協会賞短編部門候補作に選出。今後を期待される新鋭。

内容説明

雨の降り続く日、訪ねてきた女に俺は仰天する。彼女は数時間前、俺に殺され、浴室で冷たくなっているはずだ―。過去に負い目を抱えた人々に巧みに迫る、正体不明の復讐代行業者。彼らはある「最終目的」を胸に、思いもよらない方法で標的の一番の弱みを利用し、恨む人・恨まれる人を予想外の結末に導く。人間の心を丸裸にする、6つの恐るべき復讐計画とは―。再読必至の新感覚リベンジ・ミステリ!

著者等紹介

日野草[ヒノソウ]
1977年、東京都生まれ。2011年、第2回野性時代フロンティア文学賞大賞を受賞した『ワナビー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まこみん

94
恩田陸、乙一両氏が注目との帯、ポップに伊坂幸太郎氏の推薦コメ…ときたらもう買わずにいられない(笑)。噂に違わず、大満足の一冊だった。復讐殺し屋義波が得体の知れないカッコ良さ。7編の作りになっているが、この時系列が思わず二度読みしたくなる。一見ラノベっぽく読めるけど、人の心の本音と建前、愛情、善人悪人とは?等自分の中の様々な心の一面にも気付かされる。私も乙一さんに倣って「感動させられるとは思わなかった」伊坂さんの死神千葉さん好きな方にもオススメ。続編も出ている様なのでぜひ読みたい。2017/01/06

三代目けんこと

74
ダークでスリルな復讐小説。帯に書かれていた乙一さんのコメント→「感動させられるとは、おもわなかった。愛とは何か?人間とは何か?この本は、その回答である。」2020/01/21

papako

65
こちらの感想が気になって。『復讐代行業者』たち。そしてGIVER=義波の謎めいた強さ。そして、時系列を遡る構成で、彼らの謎に迫る。『誰かを憎んだり、恨んだりするには、たくさんの愛情が必要』ここで行われる『復讐』は、決して正義ではない。この『復讐』たちがどこに辿りつくのか気になります。『奪う人』である少女がちょっと軽い設定なのはもったいないかなぁ。2017/02/13

ばりぼー

58
「義波」と名乗る復讐代行業者によるトリッキーな現代版「必殺シリーズ」。恨みを抱く者が依頼人となって、代行業者が標的を狙うという大枠が決まっていながら、全く展開の予測がつきません。例えるなら、ボクシングの試合だと思って身構えていたら、いきなりハイキックが飛んでくるK-1だった。混乱していると、今度は寝技に持ち込まれて関節技まで決められ、実は総合格闘技だった。驚愕が収まらないうちに、さらに凶器攻撃やマイクパフォーマンスまでとびだし、これはプロレスだったと思い知らされた…そんな感じ。サプライズに満ちた秀作です。2017/06/22

のんちゃん

57
復讐代行業者の物語。6編からなる短編集。だが、坦々と復讐劇を描くのではなく、復讐される者の目線でまず物語が始まったり、代行業の人員のスカウトの話や主人公のこの職に就く過程が入っていたりと飽きさせない。この会社の設立理由や経営者等の話も加わり、本作は、続刊の為の紹介刊でもあるのだろう。短編集だが続きが気になり一気読み。もちろん、緊迫した怖さもあり、人の恨みは買いたくないと思わせる一冊になっている。2017/10/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11118851
  • ご注意事項

最近チェックした商品