出版社内容情報
櫛木 理宇[クシキ リウ]
著・文・その他
ヤマウチ シズ[ヤマウチ シズ]
イラスト
内容説明
こよみちゃんと、菜の花が有名な福島潟で初デート!その日に向け、いろいろ頭を悩ませる、大学生の森司。オカルト研究会のメンバーも、2人のデートに興味津々。けれど依頼人は容赦なくやってくる。他殺死体発見現場の隣に立つ豪華な洋館に現れた、女の足だけの霊。森司がかつて経験した、先輩の同時二重体の謎。そしてデート当日にまで、恐怖は忍び寄ってきて!?甘々なのに身の毛もよだつ、青春オカルトミステリ第10弾!
著者等紹介
櫛木理宇[クシキリウ]
1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆ゆう☆
92
ついに森司とこよみの初デートが実現したシリーズ第10巻。ここまで本当に長かった笑。なのに、森司の最後の発言。まだ言ってるよ…。鈴木でなくとも呆れるレベルの鈍感さ。でもまあ、ようやく気づいたようで、アパートでの喜びようはこっちまであたたかい気持ちになった笑。今回はすっかりデートにもっていかれたが、オカ研のほうは今回もホラー感は十二分。三篇とも親子の確執がテーマの話だった。心霊現象も怖いが、それ以上に、人間が抱えている心の闇や負の感情が引き金となり起きる行動のほうがよっぽど恐ろしい。(Kindle)2016/11/10
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
83
Kindleにて。森司とこよみのゆっくりした成長が微笑ましい。脳内こよみにツッコミ入れてるの面白かった。しかし一方、遭遇する事件はいつもながらえぐい…。それでも、どこか森司が勇敢になっていってる気もする。新キャラの鈴木くんはうまいこと定着したな。なかなか不自然でない関西弁には満足。そして個人的に露出を(あからさまに)増やして欲しい…笑。前巻のストーリー良かったし。今回は、少女が赤ちゃんを誘拐しては若い男が返しに来るも、少女は死亡。森司の過去話はバイロケーション、最後の走馬灯が一番ぞくっときたかな。2016/10/27
まりも
77
待ちに待った最新刊。こよみと森司のデートや、森司が入部した頃などが描かれた話。遂に、遂に森司とこよみちゃんがデートか。読んでいて何だか感慨深い気持ちになりました。何気に自分の両親にこよみを紹介するとか、初デートでご両親挨拶イベント完了とか無自覚にアグレシッブですね。ゆっくりとしたペースなのに、外堀だけは完璧なのが2人らしい(笑)初々しくも甘酸っぱい、ぎこちなくなりながらも楽しそうに初デートの時間を過ごす2人を見れたし、今後は更にニヤニヤさせてくれることを期待しながら次巻を待っていようと思います。2016/10/26
巨峰
69
本作は犯罪者や死者が絡んで怖かったです。このシリーズって本格的な怖さに、有川浩ばりの激甘恋愛(なかなか進まないけどw)がいい塩梅にミックスされているのが人気の秘密でしょうね。今回もごちそうさまでした。森司のお母さんのキャラが良かったです。2017/11/23
norstrilia
69
最近思うようになったのは、地味にやっていることのハードルが高いという。初デートからの両親へご挨拶って、すごい展開・・・。表紙も相まって、今回はひたすら菜の花デートの印象がほとんどですが、一方で1話目など、ホラー文庫としての完成度もここに来てまた上がったように感じる。異常な執着というのは、ある種使い古された「怖さ」ではあるけれど、一短篇として成立させつつも、しっかりと恐怖を感じさせられる。次巻も楽しみに待っています。2016/10/29
-
- 電子書籍
- 8番目のカフェテリアガール 〈2〉 集…