出版社内容情報
京都市内のビルで女性の不審死体が見つかる。京都府警・捜査一課の大橋砂生は、被害者が夫のブレスレットを握りしめていたことから夫を疑う。妻はDV被害を訴え、夫と離婚調停中だったが・・・・・・。
内容説明
京都市内のビルの非常階段で、有力不動産会社社長、真鍋征矢の妻、文香の遺体が見つかる。文香の手には夫・征矢の金属製のブレスレットが握られていた。妻は夫からの暴力被害を訴え離婚調停中だった。事件後、文香の担当弁護士の和光は、彼女は嘘をついていた、DVはなかったとして、征矢の無実を証明したいと名乗り出る。果たして嘘をついているのは誰か。京都府警の準キャリア刑事、大橋砂生が不可解事件に執念で挑むが…。
著者等紹介
鏑木蓮[カブラギレン]
1961年京都府生まれ。2006年『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。13年刊行の文庫『白砂』が書店員の応援を受けて、25万部のベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
108
社長夫人の死は事件か事故か?。怪しい奴がそのままでしたが楽しめました。京都府警が舞台ですが花街のシリーズとは別?。2017/12/13
達ちゃん
45
二転三転があってサスペンスドラマになりそうな展開。大橋刑事もだけど、娘が一番喪失を感じているのかな。ちょっと切ない。2018/02/22
ren5000
36
風邪で体調を崩してたのを差し引いても何故か読み進めなくて読了まですごく時間がかかってしまった。面白くないことはないんだけど、主人公の大橋刑事のプライベートの話が邪魔に感じて物語に入っていけなかったせいかもしれない。次はもうちょっとスカッと解決して欲しいな〜。2018/02/04
ちゃんみー
35
鏑木蓮さんの作品は、心温まるものが多いので好きです。でも、これはちょっとなぁ。ほぼ後半まで犯人が予想できなかった作りはいいけど、中途半端な感じでした。大橋砂生さんが美人さんみたいに描写されていたので、それが気になってしょうがなかった。2019/04/01
ひまわり*
21
刑事砂生、名前に聞き覚えがと思ったら転生の続編なのですね。ビルの非常階段で起きた女性の転落死。事故か事件か、はたまた自殺なのか。関係者の微妙な証言の食い違いと、それぞれの少しずつの隠し事で真相を二転三転させていく。しかし、細かい。まさに地道な捜査。砂生のぶれない姿勢は良かったけど、地道すぎて多少の飽きはあったかな。それぞれに守りたかったのは誰なのか。切ない物語もありました。鏑木さんも既読10冊を越えました。2024/02/10