角川文庫<br> ナーダという名の少女

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角川文庫
ナーダという名の少女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041044438
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

魔女の宅急便の著者が贈る、二人の少女の美しく幻想的な物語。カルナバル(カーニバル)の国、ブラジル。日本人の父を持つ15歳のアリコは、映画館を出たところで同い年の不思議な少女から声をかけられる。右目は翡翠色、左目は水色の名前はナーダ、「なんにもない」という意味だという。何者にも縛られず自由気ままな一人暮らしの彼女が、引きこもりがちのアリコには眩しく映った。ある日、ナーダに誘われたパーティで、アリコはジットという青年に出会う。ジッドに会っちゃだめ…とナーダからくぎを刺されるが、自分の気持ちに嘘がつけないアリコは恋に落ちていく。しかし、彼から不思議なことを言われる。ジットだけではない、パーティで親しげにナーダから紹介された友人たちも改めて彼女のことを尋ねると、「そんな子いたかな?」。ナーダは本当に存在するのだろうか? 自分とどういう関係があるのだろうか? サンバのリズムに浮かび上がる光と影で描かれる、二人の少女の幻想的でミステリアスな物語!

角野 栄子[カドノ エイコ]
東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験を元に描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルを訪ねて』で、1970年作家デビュー。代表作『魔女の宅急便』は89年ジブリアニメ作品として映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文学賞、小学館文学賞等受賞多数。紫綬褒章に続き、2014年旭日小綬章を受章。

内容説明

ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ。日本人の父と孤独な二人暮らしを送る15歳のアリコは、ある日同い年の不思議な少女と知り合う。右目は翡翠色、左目は水色の、名前はナーダ「なんにもない」という意味だという。自分とは正反対のナーダに強く惹かれていくアリコ。しかし互いの距離が近づいたとき、ナーダがアリコに囁いた。「あたしと代わってくれる?」リオの強い光と影の中で紡がれていく、二人の少女の運命の物語。

著者等紹介

角野栄子[カドノエイコ]
東京生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。25歳からのブラジル滞在の体験を描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。以来、第一線で活躍する。1982年『大どろぼうブラブラ氏』で産経児童出版文化賞大賞、84年『わたしのママはしずかさん』で路傍の石文学賞、『ズボン船長さんの話』で旺文社児童文学賞、85年『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞、2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞など多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

91
光と影の中で紡がれる少女たちの運命が眩しくてたまりませんでした。ブラジルで父親と孤独に暮らすアリコが出会った少女・ナーダ。お互いが近づき惹かれていくのが愛おしかったです。ブラジルのリアルな空気から伝わる運命に引き込まれました。ナーダの正体に何気なく気づくものがありますが、ナーダがいたからこそアリコは変われたのだと思います。この物語はブラジルという舞台でなければ成立しなかった物語のような気がしてなりません。2017/01/22

おはなし会 芽ぶっく 

16
ブラジル リオデジャネイロが舞台。15歳の少女アリコは、不思議な少女ナーダと出会う。消極的なアリコに対して、積極的で強気なナーダ。「生きているように生きろ」という言葉が印象的でした。2020/03/04

Shinya

13
audibleにて。 ジブリで映画かしてほしいと思った。2017/09/26

Mie Tange

12
ダブル主演(?)的な2人、ナーダとアリコに好感が持てず。 なんとなーくなぁなぁのまま読み進め… 最後は少し面白かったかなって程度。 あえて言うならナオキとアナマリア夫妻の話のが面白そうで、 そっちの物語があったら読んでみたい(笑)2021/10/11

ヨー

7
すごい良かった!他の作品も読んでみたい2022/03/19

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