出版社内容情報
日本一小さな大名家、喜連川藩で巻き起こる大騒動!シリーズ第3弾!喜連川藩の小さな宿場に、二藩の参勤交代行列が同日に宿泊することに! 家老たちは大慌て。宿場や道の整備を任された喜連川藩の中間管理職・天野一角は奔走するが、新たな難題や強盗事件まで巻き起こり……
稲葉 稔[イナバ ミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。人気シリーズに「剣客船頭」(光文社時代小説文庫)、「百万両の伊達男」(双葉文庫)、「ちょっと徳右衛門 幕府役人事情」(文春文庫)など、シリーズ以外に『人生胸算用』(文春文庫)などがある。
内容説明
奥州道中にある喜連川藩は騒然としていた。天童藩織田家と仙台藩伊達家、二藩の参勤交代行列の宿泊希望日が、同日になってしまったのだ。家格は十万石だが実際の石高はわずか五千石の小藩・喜連川藩にとって、行列逗留の収入は財政を左右する死活問題。これを調整すべしと、中間管理職の天野一角にまたもや白羽の矢が立てられた。曲者上司の無理難題や思いつきに一角は大苦戦!機転と剣技で難題に挑む大好評シリーズ第3弾。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て、94年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
104
喜連川の風 「参勤交代」3巻。喜連川藩中居(中間管理職)の天野一角さん、天童藩織田家と仙台藩伊達家の参勤交代の宿泊日が重なった事で上層部からの丸投げで全ての手配をさせられる事に、苦々しいがやり遂げる一角さん、あっぱれ。2019/01/07
まみ〜
5
シリーズ第3作。小藩の天童藩織田家と、大藩の仙台藩伊達家の参勤交代の行列が同じ日に喜連川に泊まることに!だが小さい喜連川では、両方を受け入れるのは不可能。そこで織田家に日にちをずらしてもらう交渉を。交渉担当は一角の同僚の与七郎になったが、一角には宿場の普請や料理担当を探す、という難題が…!無事に乗り切れるのか…? 今作も面白かった〜♪ホント、相変わらずの無理難題が降ってくる降ってくる(笑)一角さんはもちろんのこと、今作は与七郎や清兵衛も頑張りました(笑)2017/07/03
ひさか
4
2017年4月角川文庫刊。書下ろし。シリーズ3作目。今回も下級藩士の天野一角の仕事ぶりが楽しくて、面白い。2017/08/17
犀門
3
#113★★★★☆おぉ、なかなか面白い中間管理職シリーズ。①②は未読なので書店へ走れ!。2017/07/12
かずぺん
2
今回も無事に乗り切りました。勧善懲悪は良いですね。特に時代劇は。2021/06/29