出版社内容情報
日本一小さな大名家で巻き起こる大騒動!書き下ろし新シリーズ!石高はわずか五千石だが、家格は十万石。日本一小さな大名家が治める喜連川藩では、名家ゆえの騒動が次々に巻き起こる。家格と藩を守るため、藩の中間管理職にして唯心一刀流の達人・天野一角が奔走する!
稲葉 稔[イナバ ミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。人気シリーズに「剣客船頭」(光文社時代小説文庫)、「百万両の伊達男」(双葉文庫)、「ちょっと徳右衛門 幕府役人事情」(文春文庫)など、シリーズ以外に『人生胸算用』(文春文庫)などがある。
内容説明
日本一小さいけれど格式は高く、江戸城では大大名と肩を並べる席が用意される喜連川藩。だが石高は低く、藩政は決して楽ではなかった。ある日、藩士の天野一角は、御所様(藩主)の密書を江戸屋敷に届けよと命じられる。なんとその密書、肥後細川家から一万両を借りるべし、という金策の指示だった!話をまとめるまで喜連川に戻れぬ天野一角は、知恵と誠意で無理難題に挑むが…。著者渾身の書き下ろし新シリーズ開幕!
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て、94年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
94
喜連川の風[江戸出府]1巻。派手な剣戟シーンはないですが、天野一角さん誠意と信念を持った活躍今後が楽しみです。2016/11/05
やま
61
おもしろい。石高五千石だが幕府から家格十万石が許されている名族足利氏の血を引く喜連川藩主は、徳川幕府では将軍が隠居した時に使う特別な称号である「御所」という称号を使用することが許される特別な存在です。すなわち喜連川藩は、家格は大大名並み、石高は旗本並みです。物語は、天野一角が面白く、これからが楽しみです。藩命、奥州道中、江戸屋敷、探索、難局、交渉、の6章。シリーズ1作目。2016.07発行。字の大きさは…小。2023.07.07~08読了。★★★☆☆2023/07/08
ごへいもち
11
続けて読もうか迷い中。あまり軽やかでないので2024/09/14
suzu
5
中間管理職の悲哀 2023/03/12
ひさか
4
2016年7月角川文庫刊。書下ろし。シリーズ1作め。小さな所帯の喜連川藩で起こる騒動を興味深く書いてあり、楽しめました。続きが楽しみです。2016/09/28